菊池雄星「やっぱり勝つとうれしい」 アストロズ移籍後初勝利 スライダーの内外速遅投げ分けが奏功

レンジャーズ戦に先発し、移籍後初勝利を挙げたアストロズ・菊池雄星投手（ロイター）

　◇ア・リーグ　アストロズ6－4レンジャーズ（2024年8月7日　アーリントン）

　アストロズの菊池が7日（日本時間8日）、レンジャーズ戦で5回1/3を4安打2失点の力投で移籍後初勝利となる今季5勝目を挙げた。古巣ブルージェイズでは打線の援護に恵まれなかったが、6月11日以来、2カ月ぶりの白星に「勝ち星は重要じゃないと最近では言われているが、やっぱり勝つとうれしい」と素直に喜んだ。

　3年契約最終年で今季終了後にFAの菊池は、今夏のトレード市場で地区最下位のブ軍から8年連続プレーオフ進出を狙う強豪に移籍。移籍後初登板だった2日のレイズ戦はチェンジアップを多投、この日はスライダーを内外に投げ分け、球速も意識的に変えた。膨大なデータを活用したチーム首脳陣からの助言だったといい、16アウト中、半分の8奪三振を積み上げた。

　「握りは同じでもコース、球速が違えば2つのボール（球種）になる。ビデオを見る時間が増えたし、相手打者をよく知って、今まで以上に勉強している」。敗れたマリナーズを抜いて、地区首位再浮上に導いた。