【甲子園】京都国際 「5時から男」藤本が2安打3打点 ナイター経験の「成果」を打でも守備でも

＜札幌日大・京都国際＞4回、右翼線適時二塁打を放った京都国際・藤本（撮影・岸　良祐）

　◇第106回全国高校野球選手権大会第2日・１回戦　京都国際7ー3札幌日大（2024年8月8日　甲子園）

　京都国際は「4番・遊撃」の藤本陽毅（はるき）が「ナイター経験者」として2安打3打点で勝利に貢献した。

　初回1死二、三塁で右前へ先制2点打、5―0の4回1死一、三塁では右翼線へ適時二塁打。「選抜ではチームの勝利に貢献できなかった。4番の仕事をしたいと思っていました」。初戦敗退した今春選抜では3安打ながら打点0。今回は得点源としての役割を全うした。

　今大会から導入された2部制の2日目で薄暮の午後5時1分に試合が始まり、2安打はいずれも照明が全灯する前に決めた。「照明がつくまでは、お客さんと重なる低めの球が見えづらかった」。1年夏に「7番・遊撃」で出場した一関学院（岩手）との1回戦は午後7時6分終了のナイター。経験値を生かし、遊撃守備でも好守を連発した。

　選手寮に隣接する練習場で夜遅くまで自主練習。ナイターの練習試合も数多く重ねたことで「慣れている」と胸を張り、自身3度目の聖地で初めて韓国語の校歌を歌った。