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圧倒的強さ!藤波朱理が公式戦137連勝で金メダル!笑顔で父にジャンプ「もう最高!オリンピック最高!」

スポニチアネックス / 2024年8月9日 4時17分

<パリ五輪・レスリング女子53キロ級決勝>金メダルの藤波は父・俊一さん(左)に抱きついて喜ぶ(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子53キロ級で公式戦136連勝中の藤波朱理(20=日体大)が8日、決勝で世界ランキング1位のルシア・ジェペス(エクアドル)を圧倒的な強さで下し、公式戦137連勝で金メダルを獲得した。

 決勝も3分37秒、テクニカルスペリオリティー勝ち。圧倒的強さで、藤波が常々口にしてきた「オリンピックチャンピオン」に輝いた。世界女王VS世界1位にふさわしい、開始早々からの激しい主導権争い。藤波が高速タックルを決めると、そこから一気に連続ポイントで4―0とリード。前半を6―0で折り返すと、さらに攻撃力を増した藤波が一気に試合を決めた。10―0。金メダルの瞬間、コーチの父・俊一さんに高いジャンプで抱きついた。

 ジェペスも完敗に笑顔で藤波を祝福。「やった~っ!」。笑顔がはじける。金メダリストになった20歳は「もう最高です。オリンピック最高!レスリング最高!今までやってきて良かったです」と絶叫。父とともに日の丸を掲げ「4歳から父の下でレスリングやってきて、ぶつかり合うこと、ケンカすることも多かったですけど、やっぱり父がいなかったらここにはいないと思うので、本当に一番感謝したい存在です」と声を弾ませた。

 「オリンピックチャンピオンになるためにここに来たので、必ず勝って金メダルを持ち帰られるように…注目してください」と決勝進出を決めた前夜の試合後に語っていた藤波が、世界1位も撃破し、悲願の金メダルを獲得した。

 8日の試合後、吉田沙保里さんはNHKの番組内で「もう霊長類最強女子ですよね、そうですよね?」と藤波の強さを笑顔で称賛。自身の代名詞でもあった最強の称号の後継に指名していたが、まさに今大会の戦いぶりは「ニュー霊長類最強女子」だった。

 「リアル熊がプリントされたパンツ」が勝負パンツと笑顔で語る20歳がパリのマットで見せた圧倒的な強さ。五輪4連覇の伊調馨、3連覇の吉田ら日本女子レスリング最強の系譜は、パリで藤波にしっかりと引き継がれた。

 ◇藤波 朱理(ふじなみ・あかり)2003年(平15)11月11日生まれ、三重県出身の20歳。三重・いなべ総合学園高卒。現在、日体大3年。父で日体大コーチの俊一氏の影響で4歳から競技を開始。20年全日本選手権、21年全日本選抜を制し、同年の世界選手権を高3で制覇。東京五輪金メダルの志土地真優らとの代表争いを制し、パリ五輪代表に内定。中2だった17年9月からパリ五輪前まで公式戦133連勝中。家族は俊一氏、母・千夏さん、17年世界選手権男子フリースタイル70キロ級3位の勇飛さん。

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