村竹ラシッド 110ｍ障害5位入賞の完全燃焼！銅に0秒12届かず 日本勢初のファイナルで死力尽くした

男子110メートル障害で5位に入った村竹（手前）（AP）

　◇パリ五輪第14日　陸上（2024年8月8日　フランス競技場）

　男子110メートル障害決勝で、村竹ラシッド（JAL）は13秒21の5位入賞で同種目日本初のメダルとはならなかった。銅メダルには0秒12届かなかった。

　レース後、村竹は「ものすごく楽しかった。魂のトルソーでしたね。一番h待ち望んでいた舞台だったので楽しかった」と充実した表情で振り返った。

　前日（7日）の準決勝では地獄を味わった。1組4着で着順による突破を決められず、残る2組の結果を待った。「この世の終わりみたいな気分でずっと待っていて…。自分にはどうにもならない状況が心苦しくて」。3組を終え、決勝進出が決定。タイム次点の泉谷駿介（住友電工）との差は0秒06だった。

　この種目で日本人として初めてファイナルの舞台に立った。「目標はメダル獲得と12秒台での日本記録。気持ちを切り替えて、世界の強豪に全身全霊でぶつかりたい」。死力を尽くし、ゴールに飛び込んだ。