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4歳からともに歩んだ金メダルの道 藤波に抱きつかれた父・俊一さん「初めてやからなぁ~うれしかった」

スポニチアネックス / 2024年8月9日 5時11分

女子53キロ級で金メダルを獲得し、父・俊一さんに飛びつく藤波(AP)

 ◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子53キロ級で公式戦136連勝中の藤波朱理(20=日体大)が8日、決勝で世界ランキング1位のルシア・ジェペス(エクアドル)を圧倒的な強さで下し、公式戦137連勝で金メダルを獲得した。

 決勝も3分37秒、テクニカルスペリオリティー勝ち。圧倒的強さで、藤波が常々口にしてきた「オリンピックチャンピオン」に輝いた。世界女王VS世界1位にふさわしい、開始早々からの激しい主導権争い。藤波が高速タックルを決めると、そこから一気に連続ポイントで4―0とリード。前半を6―0で折り返すと、さらに攻撃力を増した藤波が一気に試合を決めた。10―0。金メダルをつかみ、コーチの父・俊一さんに高いジャンプで抱きついた。

 俊一さんは試合後「子供のころから徹底していましたから。攻めろ、と。攻めるレスリングを最後までやってくれました。(ルシア・ジェペスとは)一番対策に時間をかけました。U17の頃から対戦していますから。対戦は5回目になるんですかね。直近は世界選手権になりますかね。その時はポイントを取られましたから、入念に準備をしましたね」と笑顔。試合前の声掛けは「いつも通りですね。先取ポイント!と。先取ポイントで逃げ切るということをやってきましたからね」と明かし、これまで二人三脚でやって来たことでの苦労を聞かれると「そらいろいろ反発もありましたからね。一緒に住んでるとね、そら年頃の娘ですからね。口論はなかったですね(笑い)オリンピックが終わるまでは…と言い聞かせてね」と冗談を交え、うれしそうに回想した。

 高い高いジャンプで抱きついてきた愛娘。その時の感想は「初めてやからなぁ~…うれしかったですね」と照れ笑い。「子供の頃は覚えてないですね。ほとんどそんなことしたことないですからね。買い物に行ったことも、遊びに行ったこともほとんどないからね~。授業参観も見たことないしね。抱きつかれるのなんて最初で最後かな~」とうれしそうに語った。

 父とともに日の丸を掲げた藤波自身は「4歳から父の下でレスリングやってきて、ぶつかり合うこと、ケンカすることも多かったですけど、やっぱり父がいなかったらここにはいないと思うので、本当に一番感謝したい存在です」と声を弾ませ感謝の思いをしみじみと語っていた。

 ◇藤波 朱理(ふじなみ・あかり)2003年(平15)11月11日生まれ、三重県出身の20歳。三重・いなべ総合学園高卒。現在、日体大3年。父で日体大コーチの俊一氏の影響で4歳から競技を開始。20年全日本選手権、21年全日本選抜を制し、同年の世界選手権を高3で制覇。東京五輪金メダルの志土地真優らとの代表争いを制し、パリ五輪代表に内定。中2だった17年9月からパリ五輪前まで公式戦133連勝中。家族は俊一氏、母・千夏さん、17年世界選手権男子フリースタイル70キロ級3位の勇飛さん。

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