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田中佑美、美しく散る「楽しい五輪でした」モデル挑戦ハードラー悔いなし

スポニチアネックス / 2024年8月9日 21時12分

女子100メートル障害準決勝で敗退した田中佑美(左) (ロイター)

 ◇パリ五輪第15日 陸上(2024年8月9日 フランス競技場)

 女子100メートル障害準決勝では、敗者復活戦からはい上がった田中佑美(富士通)は1組7位の12秒91で姿を消した。「100点とは言えないけど、楽しい五輪でした」と振り返った。

 予選から敗者復活戦にまわり、準決勝までこぎつけた。「3本走れてラッキー」と開き直ったレース前は「(大歓声で)何も聞こえないので、日本語で“緊張するーっ!”と叫んでました」と振り返った。

 とにかく自分の力を出し切った準決勝。23年世界選手権に初出場も通用せず「トラウマになりかけてたん」と振り返りつつ「この経験で陸上以外でも、あの時頑張れたという自己肯定感とか成功体験になる」と収穫を語った。

 元々の夢は宝塚歌劇団のスターだった。高校で陸上をやめる予定だったが、全国総体2連覇を達成するなど躍進。宝塚音楽学校に入学するための願書まで用意したが、陸上を選んだ。今オフはファッション誌「BAILA」とのコラボでモデル撮影にも挑戦するなど、注目を集めるハードラー。「ありがたい経験をさせていただいた」と後悔なく夢舞台を去る。

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