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張本智和、メダル逃しても「幸せ」 天才が21歳で知った「これがスポーツ。今まで僕が勝ってきた裏で…」

スポニチアネックス / 2024年8月9日 21時24分

<パリ五輪・卓球男子団体3位決定戦>3位決定戦に敗れフランスの選手と健闘を称え合う(右から)篠塚、戸上、張本智(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パリ五輪第15日 卓球(2024年8月9日 パリ南アリーナ)

 男子団体戦の3位決定戦で、日本は開催国・フランスに約3時間に及ぶ死闘の末に2―3で敗れ、銅メダルに届かず4位。16年リオ銀、21年東京五輪銅に続く3大会連続の表彰台はならなかった。

 第1試合のダブルスで篠塚大登(愛知工大)戸上隼輔(井村屋グループ)が黒星発進。シングルスの第2試合で、銅メダリストの17歳、F・ルブランと対戦した。強豪相手に先にマッチポイントを握ったが、まさかの5連続失点。エース対決を落とすと、自嘲気味に笑った。

 「また、あと1点かと。そういうのもあって、笑っちゃった」

 崖っぷちに追い込まれた第3試合で戸上が勝利し、回ってきた第4試合は張本が意地を見せて、自身のパリ五輪ラストマッチを飾り、最後の篠塚につないだ。篠塚もF・ルブランに屈したが、不思議と張本の心中は清々しかった。

 「今が一番、スッキリしている。メダルを取れなくても、スッキリしてパリを去れる。幸せだなと思います」

 混合ダブルス1回戦負け、シングルスは準々決勝敗退と3種目で表彰台に届かなかった。早くから天才少年として頭角を現し、日本の最前線に躍り出た怪物が21歳になった今、分かったことがある。「これがスポーツなのかなと。悔しがる分だけ、喜ぶ人もいる。逆に今まで僕が勝ってきた裏で、負けて涙をのんできた選手がいる。勝ってばかりじゃ楽しくないのかな、と。とは言ってもメダルがほしかった。負けた以上、そう考えるしかないのかな」。24年夏の経験が、張本をさらに強くする。

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