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【甲子園】松坂大輔氏 金足農・吉田大輝に見た“伸びしろ” 自身に重なる言葉

スポニチアネックス / 2024年8月10日 5時2分

<西日本短大付・金足農>テレビ解説のため甲子園を訪れた松坂大輔氏(撮影・後藤 大輝)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第3日・1回戦  金足農4―6西日本短大付(2024年8月9日 甲子園)

 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】西武、レッドソックスなどで活躍した松坂大輔氏(43=スポニチ本紙評論家)が9日、甲子園球場を訪問した。98年に横浜のエースで春夏連覇を達成した「平成の怪物」は第2試合に着目。敗れた金足農の2年生エース・吉田大輝に自身の経験も踏まえてエールを送り、西日本短大付の勝因に準備の差を挙げた。また、初の試みとなった「朝夕2部制」についても言及した。

 あれ?どうしてだろう?そんな不気味さを吉田投手はどこかで感じていたのではないでしょうか。直球にもチェンジアップにも対応してくる相手打線。徐々にプレッシャーをかけられ、9安打5失点での7回降板につながったように見えました。

 ただ、その中でよく粘ったし、ゲームをつくろうとする姿も見えました。7回無死一塁では、投前のバントを素早く処理。見事に二塁で封殺しました。打球への入り方、マウンドを下りるスピードも抜群。何より打球の速さ、自分が打球のところへ行ける速さを瞬時に計算して二塁へ投げた判断も見事でした。

 試合後「今後どんな投手になりたいか?」と尋ねると「最初から最後まで自分が投げてチームを勝たせる投手になりたい」と答えてくれました。敗戦後すぐにこの言葉を聞けて、この先がより楽しみになりました。自分の高2の夏は神奈川大会準決勝で横浜商に逆転サヨナラ負け。最後はサヨナラ暴投でした。悔しくて、3年生に申し訳なくて、すぐに「チームを甲子園へ行かせるには、どんな投手にならないといけないのか」を考えて練習に取り組みました。選手として大きくなるきっかけになりました。今、吉田投手も「こういうものが足りない」という思いがあるでしょう。この敗戦を機に、さらにスケールの大きい投手になって甲子園へ戻ってきてほしいです。

 対して西日本短大付には「準備の差」を感じました。各打者がどの球種にも対応し、毎回走者を出して吉田投手を攻略。おそらくビデオを見て、個々で対策していたのではないでしょうか。横浜時代に厳しく、毎日のように言われたのが「準備の大切さ」。こんなこと起きないだろう、というプレーまで何度も練習したことで、どんな状況にも自然に対応できたと思います。その準備がこの試合も攻守に表れていました。

 最後に3日目となった「朝夕2部制」。選手たちの体のことを考えての対策は大切なこと。体験したチームにもヒアリングして、よりいい猛暑対策ができればと思います。(スポニチ本紙評論家)

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