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【甲子園】元DeNAスカウト部長・吉田孝司氏 プロ注目の花咲徳栄・石塚 攻守で存在感ある遊撃手に

スポニチアネックス / 2024年8月10日 5時2分

<花咲徳栄・新潟産大付>初戦で敗れ、肩を落とす花咲徳栄・石塚(撮影・後藤 大輝)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第3日・1回戦  花咲徳栄1―2新潟産大付(2024年8月9日 甲子園)

 【元DeNAスカウト部長・吉田孝司の目】甲子園で大活躍すれば箔(はく)がつき評価が爆発的に上がる。過去に一大会で、一気にドラフト1位の評価を得た選手もいた。世代No・1遊撃手の石塚擁する花咲徳栄は初戦敗退。石塚の上位指名を決めている球団にとっては追い風といえる。

 1メートル81、82キロの体格を持つ右投げ右打ちの遊撃手。スカウトの間では三塁手、外野手で期待したいという声もあるが、弱い打球にチャージする能力が高く、肩も強いので遊撃手を担える素質はある。マイナスポイントは一つ。シートノックでは正面の打球でも横手からスローイングする癖があった。必要な場面もあるが、送球の正確性を高めるため、正面の打球は常に上から奇麗な回転をかけたい。

 高校通算26本塁打の打撃は、前でさばく自分の形を持っている。何より癖がない。乾いたスポンジのように、プロで打撃技術を吸収できる地盤がある。将来像は阪神などでプレーした鳥谷、巨人・坂本らのような攻守で存在感のある遊撃手。補強ポイントと一致する球団は、上位で指名するだろう。

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