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DeNAドラ5・石田裕 球団新人初全て先発でデビュー4連勝、カットボール生かし7回2失点

スポニチアネックス / 2024年8月10日 5時32分

<D・ヤ>6回を投げ終えガッツポーズの石田裕(撮影・島崎忠彦)

 ◇セ・リーグ DeNA5―2ヤクルト(2024年8月9日 横浜)

 吠えた!ハイライトは2―2の6回1死だ。DeNAのドラフト5位・石田裕は、この日2打点の村上から直球で空振り三振を奪った。「ターニングポイントでした。一発のある打者に丁寧に投げようと思ったら三振が取れた」。3回までに2点を先制されたが、そこから打者13人を連続凡退。7回を投げ抜き、新人の全て先発での4連勝は球団初だ。

 進化も見せた。中大時代から武器は右打者の膝元に落ちるシンカー。だが前回1日の広島戦から、左打者膝元に鋭く曲がるカットボールを多投し始めた。「投球をいろいろ研究され始めているから」。6回の村上は2球目にそのカットボールで空振りを奪っていた。

 7回の登板直前。強い横揺れを伴った震度3の地震が襲った。投球前に約1分中断したが、マウンドの新人の気持ちは揺らがなかった。「気づかなかったし、中断で冷静に頭を整理できた」とこの回も3人で料理した。

 これで後半戦は3勝9敗1分けとチーム状況はまだ苦しい。それでも7月15日以来の連勝に導いた石田裕は語気を強めた。「勝つより負けない投手になりたい」。まだまだ諦めない、戦う姿勢を22歳が示した。(大木 穂高)

《プロ野球最多は66年堀内》ルーキーの石田裕(D)が無傷の4連勝。チームの新人で開幕4連勝は72年竹内広明、86年相川英明と並ぶ最多タイで、全て先発では初めてになった。今季の新人では西武・武内が開幕5連勝を飾っている。なお、新人のデビューからのプロ野球最多連勝は66年堀内恒夫(巨)の13連勝。

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