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【レスリング】吉田沙保里+伊調馨=藤波朱理 まだ余白たっぷり…どこまで連勝伸ばすか

スポニチアネックス / 2024年8月10日 4時3分

<パリ五輪・レスリング女子53キロ級決勝>金メダルを獲得した藤波(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)

 【斬る 佐藤満】藤波の決勝は昨年の世界選手権で唯一ポイントを取られた相手だったが、完璧な内容で子供扱いにした。(1)最初のタックルで止められたとき無理にポイントを取ろうとしなかった(2)左側ではツーオンワン(両手で相手片腕を制御)、右側では引き手で相手のバランスを崩して入ったタックルによる先制点。この2点に強さが凝縮されていると思う。

 (1)は状況判断の的確さ。入ったタックルでポイントが取れるのか否か、現在の体勢は相手に好機を与えるのか否か。瞬時の判断は積み重ねた練習の産物であり、希有(けう)なレスリングセンスの表れだろう。(2)は攻め手の多さを示している。離れた間合いから飛び込む吉田沙保里のタックルとは異なり、藤波は常に相手に触れながら、組み手で相手を崩し、時にはフェイントでチャンスをつくる。また相手に攻めさせてカウンターを狙うなど、多彩だ。

 吉田のスピードと伊調馨の引き出しの多さを足したレスラーが藤波といえる。しかし、吉田にはまだパワーでは及んでいないし、伊調の持久的な体力や粘り強いディフェンス力には未達だ。つまり、まだ余白はたっぷりで、どこまで連勝記録を伸ばすのか楽しみだ。(88年ソウル五輪金メダリスト、元日本男子強化委員長、専大教授)

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