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阪神・森下 夏男健在8月8戦9打点 敗戦の中にも意地、8回適時二塁打で守護神・栗林温存阻止

スポニチアネックス / 2024年8月10日 5時17分

<神・広>8回、適時二塁打を放つ森下(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神3―6広島(2024年8月9日 京セラD)

 昨季日本一王者のプライドが、バットに宿った。阪神・森下が意地の一打を放ち、猛虎の底力を誇示した。

 「真っすぐと甘く入ったスライダーを打とうという意識だった。チャンスで回ってきたときに、もっともっと自分で自信を持っていけるように、やるしかない」

 相手を楽には勝たせない。5点を追う8回1死一塁、相手4番手・コルニエルの初球154キロを捉えた。左中間への適時二塁打を放ち、気勢を上げた。佐藤輝の左前打、大山の二ゴロ併殺崩れまで攻撃がつながって3点差に迫り、広島の守護神・栗林をマウンドに引っ張りだした。無抵抗では芸がない。次戦につながる敗戦とした。

 これで8月8試合で9打点とポイントゲッターぶりは健在。6日ヤクルト戦で連続試合打点は「10」で止まっても、小休止は2試合だけで終えた。8日のヤクルト戦、そして首位・広島との初戦と2試合連続打点。「チームの勝利につながるから打点は大事にしている」と言い続け、チャンスに人一倍燃えている。49打点は中大の先輩でもあるDeNA・牧と並ぶリーグ4位。トップと8差は、十分に射程圏内だ。

 8月打撃成績も29打数10安打、打率・345とハイアベレージを維持。今回の京セラドームに始まり東京ドーム、バンテリンドーム、そして京セラドームへと戻る真夏の4カード連続屋内球場の“快適ロード”にも背中を押される。

 「毎回チャンスで打てるわけじゃない。でも打てる準備がしっかりできるように、練習から自信をつけられるようにバッティングに取り組んでいる」

 戦いながら、さらなる高みを見据える背番号1。目指すはもちろん、一番上。勝つことで打点の意味も増す。首位・広島の16安打、6得点は、森下の闘志に火をつけた。次は、やり返す。(鈴木 光)

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