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【甲子園】阪神・西勇輝先輩、やりました!! 菰野が2年生軍団で聖地1勝をつかんだ

スポニチアネックス / 2024年8月10日 5時2分

<南陽工・菰野>勝利し、校歌を歌う菰野ナイン(撮影・中辻 颯太)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第3日・1回戦  菰野6―2南陽工(2024年8月9日 甲子園)

 1回戦3試合が行われ、菰野(三重)は南陽工(山口)を6―2で下して初戦を突破した。エース左腕の栄田人逢(えいだ・とあ)投手(2年)が150球の熱投で9回2失点完投。同校の春夏通算4度目の甲子園出場(春1、夏3)で初勝利を挙げる立役者となった。

 春夏通じて4度目の甲子園で初勝利。聖地のグラウンドで躍動したのは、異色の「2年生軍団」だった。1桁背番号を2年生でそろえる菰野は、夏の甲子園では20年ぶりとなる9人全員が2年生以下のスタメンで臨んだ。2年生エース左腕の栄田は、3者凡退が2度のみと我慢の投球ながら「2年生同士の絆は深く、3年生も支えてくれた」とチームのために腕を振り続けた。9安打4四球を与えながら一人で150球を投げ抜き、2失点完投勝利を挙げた。

 実力主義の同校は、昨秋からレギュラー9人全員が2年生。最上級生になっても球拾いなどサポート役に回る選手も多く、新チーム結成当初は学年間で埋められない溝があった。選手間ミーティングでは、出場機会が遠のく選手から「2年生は来年も甲子園に立てるかもしれないけど、俺たちは最後の一年なんだぞ…」との声が挙がったこともある。

 春の東海大会で準優勝と結果が残ったことで、学年を超えた絆が芽生えた。春の大会では3年生が「お前たちのために応援するからな」と背中を押して観客席で太鼓を叩き、声を張ってくれた。そうして支え続けてくれた先輩の夏を終わらせないと誓った2年生たちは、西勇輝(現阪神)らを擁した08年以来16年ぶりとなる夏の甲子園に立って躍動した。

 試合前、エースの栄田は先輩から「ここまで来たら甲子園で勝ってくれよ」と励まされたと言う。出場した10人は全員2年生。しかし、甲子園初勝利をつかんだ原動力は、最上級生も含めたチーム全員だった。 (河合 洋介)

 ○…菰野の先発した選手は全て2年生が占めた。先発出場した9人が3年生以外の下級生で構成されたのは、2004年修徳(東東京)が臨んだ3試合以来20年ぶり。02年には創部2年目の遊学館(石川)が1、2年生のみで出場した例がある。

 ≪阪神・西勇輝が母校を甲子園で観戦≫

 ○…16年前の08年夏に菰野を甲子園に導いた阪神・西勇輝が本拠地のバックネット裏で観戦。同じくOBの中日・岡林とともに選手へTシャツを贈った右腕は、聖地初勝利に「みんながたくさん打っていい流れで、守備も良かった。自分も頑張りたいという気持ちになった」と感慨深げに話した。完投した栄田を「いっぱい投げたのでしっかり休んでほしい」と気遣い、捕手の栗本賢佑(2年)には「肩で魅せたので期待したいなと思います」とエールを送った。

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