1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

樋口黎が計量失格のインド選手に思い「挫折や絶望を味わった後というのはそこからが大事」減量苦乗り越え金

スポニチアネックス / 2024年8月10日 4時21分

<パリ五輪 レスリング>男子57キロ級決勝、金メダルにキスする樋口黎(撮影・平嶋 理子)

 ◇パリ五輪第15日 レスリング(2024年8月9日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子フリースタイル57キロ級の樋口黎(28=ミキハウス)が9日、決勝でスペンサーリチャード・リー(米国)を4―2で下し、悲願の金メダルを獲得。樋口にとっては銀メダルだった16年リオ大会のリベンジとなった。21年東京落選の悔しさを糧にたどり着いた2度目の五輪。減量の苦しみも乗り越え、ついに頂点に立った。なお、樋口が獲得した金メダルは、夏季と冬季合わせて日本通算200個目の金メダルとなった。

 パワーが上回る相手に第1ピリオドは0―2の展開。しかし、第2ピリオド開始1分で片足タックルからバックを取り2―2と“逆転”した。このままいけばラストポイントで優勝。相手の圧力をうまく防御し耐えに耐えた。最後は逆に2ポイントを奪い決着。悲願の金メダル獲得が決まった瞬間だった。

 やっと…。勝利の瞬間、目を閉じ天を仰いだ。

 計量失格の経験もあり、減量とずっと闘ってきた樋口が、女子50キロ級1回戦で、絶対女王・須崎を倒しながらも、翌日の決勝の計量で重量オーバーで失格となったインドのビネシュに対して「気持ちは僕が一番痛いほど分かる。ただ試合で負けた後であったり、東京の時の失敗で挫折や絶望を凄く味わった後というのは、そこからが大事だと思っている。これはスポーツだけではなくて、普段の仕事や勉強や人間関係でも絶望ってのはあると思うんですけど、そこからいかにして立ち直るか、次の目標に向かうかで、成長できるか否かが決まると思う」と自身の経験を踏まえエールを送った。

 ビネシュは失格後に自身のXで「心が折れた」と引退を示唆。そして9日には銀メダル授与を求めてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください