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AMIが新競技ブレイキンで金メダル!花の都で魂のダンス 初代女王に輝き「実感なくてフワフワです」

スポニチアネックス / 2024年8月10日 4時41分

<パリ五輪 ブレイキン女子>金メダルの湯浅亜実(左から2人目)(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第15日 ブレイキン(2024年8月9日 コンコルド広場)

 パリ五輪唯一の新競技ブレイキンは女子決勝が行われ、湯浅亜実(25=ダンサー名・AMI)がリトアニアのドミニカ・バネビッチ(17=ダンサー名・NICKA)を下して金メダルを獲得した。

 AMIは1次リーグ3連勝で決勝トーナメント進出を決めると、準々決勝ではホームの大声援を受けたフランスのSYSSYと対戦。華麗なフットワークで会場の心をつかむと、緩急を織り交ぜた完成度の高いダンスで審判の評価を引き出した。完成度を示す項目で相手を圧倒。実力を示し、危なげなく準決勝に駒を進めた。

 準決勝では福島あゆみ(41=ダンサー名・AYUMI)を準々決勝で下し勝ち上がってきたオランダのINDIAと激突。高低と強弱を使い分けたムーブで会場を沸かせた。判定は僅差となったが完成度や音楽性が高く評価され、決勝進出を決めた。

 決勝では昨年の世界選手権女王NICKAと対戦。この日6試合目ながらキレのある動きを披露した。流れるようなフットワークから音楽に合わせたフリーズ。様々なバリエーションを披露し、最大のライバルを押し切った。

 カルチャーのブレイキンを愛する。20年12月に五輪採用が決まった際は「スポーツという大きなものにブレイキンが押しつぶされるんじゃないか」と喜びをよりも不安が大きかった。五輪を目指すことを決断したのは、信頼する恩師・石川勝之さん(ダンサー名・KATSU ONE)の存在があったからだ。カルチャーを誰よりも愛する大先輩が「カルチャーを知る人材がスポーツにも関わらないといけない」との使命から日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部部長に就任して奔走する姿に感銘。「私も挑戦しよう」と決意を固めた。

 従来は「出たい大会に出る」のが業界の常識だったが、五輪出場権獲得には予選レースに出ることが不可欠。重圧のかかる大会が続き「プレッシャーに耐えられず、ダンスがつまらなくなった」と落ち込んだ。ベスト16で敗退した昨年9月世界選手権後は本気で引退も考えたが、石川さんら周囲の支えもあり踏みとどまった。気持ちを切り替えて臨んだ5、6月の五輪予選シリーズで1位となりパリ切符を獲得。重圧から解放され「五輪を全力で楽しみたい。勝ち負けがすべてじゃないが、たくさん踊れるように目の前の相手を全力で倒したい。コンコルド広場を盛り上げたい」と意気込んでいた。

 快挙を達成した後は「準決勝で決勝にやる予定のムーブをやっていて、決勝は楽しもうと。相手はNICKAだったし一緒のチームでもあるので、思い切っていこうと思ってやりました。あんまりまだ実感できていない。本当なら泣きたいくらいうれしいが、実感できていなくてフワフワです」と喜びを語った。

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