ブレイキン初代女王AMIはこんな人 中学時代は手芸部で趣味は編み物 試合後のご褒美はモンブラン

＜パリ五輪　ブレイキン女子＞金メダルを獲得し笑顔の湯浅亜実（撮影・小海途　良幹）

　◇パリ五輪第15日　ブレイキン （2024年8月9日　コンコルド広場）

　パリ五輪唯一の新競技ブレイキンで、湯浅亜実（25＝ダンサー名・AMI）が金メダルを獲得し、初代女王の座についた。決勝で昨年の世界選手権を制したドミニカ・バネビッチ（17＝ダンサー名・NICKA、リトアニア）と激突。全てのムーブに魂を込め、夢舞台で最高の輝きを手に入れた。

　快挙達成後は「あんまりまだ実感できていない。本当なら泣きたいくらいうれしいが、実感できていなくてフワフワです」と喜びを表現した。「いい意味でプレッシャーは感じていなくて、いかに自分らしさを出せるかを考えて練習していた。緊張はしたが、プレッシャーはなかった。（自分らしさ）出せたと思います」と全6試合の魂のダンスを振り返った。

　☆生年月日　1998年（平10）12月11日生まれ、埼玉県出身の25歳。駒大文学部英米文学科卒。身長1メートル55。

　☆競技歴　姉の影響で小学1年からヒップホップを習い、小学5年にブレイキンを始める。18年に世界最高峰大会「レッドブルBC　One」の初代女王に輝いた。19、22年世界選手権優勝。

　☆段ボール　少女時代は家の前のアスファルトの道路に段ボールを敷いて練習に励んだ。全身あざだらけでデニムなどの固い素材の服が着られず、主にスウェットで生活していた。

　☆手芸部　小さい頃から裁縫が好きで、中学時代は手芸部。現在も趣味でニット帽などを編んでいる。

　☆酒とスイーツ　食事は基本的に自炊。脂質の高い食材は避け、鶏胸肉を使ったレシピや鍋などヘルシーで栄養価の高い料理をつくる。大会前はお酒とスイーツを口にせず、長い時は2カ月前から断つ。大好きなモンブランを食べるのが試合後の楽しみ。