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オリックス・宮城から感じる後輩思いな一面 初戦敗退した母校・興南に「先輩として背中を」

スポニチアネックス / 2024年8月10日 8時3分

オリックス・宮城

 オリックス担当を拝命して半年余り、宮城大弥投手(22)の後輩思いな一面に時折触れてきた。例えば高卒2年目・斎藤の初勝利を祝福して靴をプレゼント。同期の佐藤、1学年上の才木にもそれぞれ支配下昇格に際してスニーカーを贈った。「自分もT(―岡田)さんだったり山岡さん、(山本)由伸さんだったりいろんな人にやってきてもらった。うれしい思いをした分、他の人にもうれしい思いをして欲しい。いいことは広まって、チームが強くなってくれれば一番かなと」。さも当然のように取った行動と本意を聞き、22歳とは思えない思いやりの心を感じた。

 母校の後輩に関してもだ。甲子園出場が決まった際に報道陣に囲まれた背番号13は「楽しくというか、いい思い出になれば。これから先のことを考えたら、いい思い出の一つになってくれたら一番ベストかなと。大学だったり社会人になった時にいい思い出として、また友達と会って語り合うのが多分楽しいと思うので、そういう日になってくれたら」と、慎重に言葉を選びながら後輩たちへの思いを口にしていた。

 興南は8日に大阪桐蔭に敗れ、初戦敗退。「大阪桐蔭でしたので、どうかな…という思いはありましたけど」と苦笑いした宮城は、「いい経験になったと思いますし、僕も場所は違いますけど、いい投球をして野球を続ける人にいい先輩として背中を見せられるように」と決意を示した。我喜屋監督やコーチ陣からも度々連絡は受けているだけに、卒業生としての誇りは常に抱いている。チームの4連勝、そして自身の3連敗脱出をかけて10日のロッテ戦に先発。5位に沈むチームの巻き返しに貢献し、後輩たちの模範としての姿を示すつもりだ。 (記者コラム・阪井 日向)

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