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鏡優翔が“五輪ヘアー”で初戦突破!「レスリングが彼氏」の22歳が女子出場全階級メダルへ準々決勝進出

スポニチアネックス / 2024年8月10日 20時2分

タックルを決めた後に場外に押し出す鏡(ロイター)

 ◇パリ五輪第16日 レスリング(2024年8月10日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子76キロ級の鏡優翔(22=サントリー)が10日、1回戦でヘネシス・ロサンヘラ・レアスコバルデス(エクアドル)を2―0で下し、準々決勝進出を決めた。

 5色の染めた“五輪ヘアー”で登場した鏡。5月に右膝内側側副じん帯を損傷し明治杯全日本選抜選手権を欠場したが、落ち着いた試合運びを見せた。相手は今年のパンアメリカン選手権優勝の実力者。しかし、今大会の男女レスリング界の勢いに背中を押され、堂々の五輪デビューを飾った。鏡のタックルを警戒する相手に攻めあぐねたが、1―0で迎えたアクティビティピリオドで初めてタックルを決め、そのまま場外へ。最後まで攻撃を許さず2―0で勝利した。

 今大会の女子チームはここまで出場全階級でメダルを獲得。鏡に全6階級メダルの期待がかかる。

 6月に行われた栃木県下野市内で行われた出身クラブ「下野サンダーキッズレスリング」の練習会と壮行会で「パリでは必ず優勝して、金メダルを獲りたい」と力強く宣言した鏡。後輩たちの直球質問にも「レスリングが彼氏です。私はレスリングの彼女です」と笑顔を見せていた22歳のパリの闘いが幕を開けた。

 ◇鏡 優翔(かがみ・ゆうか)2001年(平13)9月14日生まれ、山形県出身の22歳。東京・帝京高、東洋大を経て今年4月からサントリー所属。高校3年間はJOCエリートアカデミーにも所属。現在は東洋大大学院にも通う。宇都宮市に転居した小1の時に下野サンダーキッズで開始。高2だった18年に全日本選手権を初制覇。昨年の世界選手権では女子最重量級では03年の浜口京子以来、日本勢20年ぶりの優勝を果たし、パリ五輪代表に内定した。

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