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レスリング・桜井が金! 育英大・柳川監督流の大幅な減量させない方針 至学館大に代わる新たな名門へ

スポニチアネックス / 2024年8月11日 3時1分

<パリ五輪 レスリング>女子57キロ級決勝、金メダルを獲得し、父・優史さん(左)と育英大・柳川監督(右)と抱き合う桜井つぐみ(撮影・平嶋 理子)

 ◇パリ五輪第15日 レスリング(2024年8月9日 シャンドマルス・アリーナ)

 地元高知に届け!女子57キロ級決勝が9日に行われ、初出場の桜井つぐみ(22=育英大助手)がアナスタシア・ニキタ(モルドバ)を6―0で下し、金メダルを獲得した。高知県勢の個人種目の優勝は、1932年のロサンゼルス大会競泳男子1500メートルを14歳290日で制した北村久寿雄以来、92年ぶり2人目の快挙。南海トラフ巨大地震への不安が広がる地元へ吉報を届けた。

 女子レスリングが04年アテネ五輪で始まって以来、東京までの5大会で8人計14個の金メダルを獲得してきた至学館大(旧中京女大)出身者の代表が「0人」となったパリ五輪。唯一、2人の代表を送り出したのが18年に群馬県高崎市に開学した育英大だ。率いるのは柳川美麿監督(48)。レスリング界の“ゲームチェンジャー”と言っていい存在感を放つ。

 群馬大監督だった父・益美さんのもとに生まれた柳川監督は、中学卒業後に米国へ語学留学。レスリングに取り組むのは年間4カ月ほどだったが、「上下関係がないしコーチに意見も言える。試合で負けると当時の日本は怒声を浴びたけど、向こうは“1分30秒のあれ、良かったね”と褒められる。大きな影響を受けた」。その後も日体大の恩師である藤本英男氏らの薫陶を受け、指導者としての方向性が決定付けられた。

 指導方針の一つに、大幅な減量をさせないことがある。群馬大医学部では脂肪細胞について研究。食事制限がケガにつながり、技術練習の時間をそぐことになるため、減量幅を極力小さくさせる。高校時代は主に53キロ級だった桜井は57キロ級、47キロ級だった元木が62キロ級で代表になったのも、体の成長と筋力強化を優先する方針だからに他ならない。

 群馬大出身で同い年でもある桜井の父・優史さんには、当時開学3年目で練習場もマットの半分ほどの広さしかない環境にもかかわらず、大事な娘を預けてもらった恩義があった。手塩にかけて育て、世界選手権で3連覇。「パリでは必ず金メダル」と自身にもプレッシャーをかけ、責任を果たした。

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