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阪神・高橋遥人 11日に1009日ぶり先発 自力V消滅危機救う 3年連続の手術を乗り越えて

スポニチアネックス / 2024年8月11日 5時17分

キャッチボールする阪神・高橋(撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 阪神1―5広島(2024年8月10日 京セラD)

 阪神は10日、首位・広島との直接対決に2連敗して今季最大に並ぶ4ゲーム差に後退した。過去10戦8勝の好相性を誇っていた“鯉キラー”の大竹耕太郎投手(29)が初の4失点で攻略されて初黒星。岡田彰布監督(66)は会見を開かずに球場を後にした。きょう11日は勝たない限り自力優勝の可能性が消滅。3年ぶりの復帰登板の高橋遥人投手(28)に危機脱出の命運が託された。

 岡田監督は報道陣の前に姿を見せなかった。首位・広島との3連戦を悪夢の2連敗スタート。内容も悪かった。得点は投手・大竹の適時打による1点のみ。立ち上がり不安定だった森下を攻略仕切れずに完投を許した。3回以降は近本の1安打のみと沈黙。チームを覆った悔しさ、歯がゆさを抱えたまま、球場を後にした。

 今季最大に並ぶ首位と4ゲーム差に広げられた。きょう11日は引き分けでも自力優勝の可能性が消滅する。今季最も危機的状況で、故障明けの高橋に先発の出番が回ってきた。

 21年11月6日の巨人とのCSファーストS以来3年ぶりの1軍登板、日数に変換すれば1009日ぶりだ。キャッチボールなどで最終調整し、「1球投げるまではめっちゃ緊張して、投げてからは多分、普通になると思うけど。しっかり1球目を投げられたらと思います」と思い描いた。

 22年4月の左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術など21年秋から3年連続の手術を経験した。投げられない苦しさを、今なら「その期間は、その期間で濃いものだった」と前向きに受け止められる。最終調整だった7月31日のウエスタン・リーグ、中日戦は7回無失点。「ファームでも何回か投げさせてもらっているので、いつも通り、変わらずに投げられたら。まあ、でも、前より緊張すると思う」と輝いていた頃と同じようにリラックスした言葉が並んだ。

 報道陣に交じって聞き耳を立てていた才木からは“乱入取材”を受けた。「今日の晩ご飯は、何食べますか?」と質問されて「何も決めてない」と自然体だった。前日9日から合流し、岡田監督には「初めて見た」と“珍激励”されたことも、「ちょっと面白いなと思いました」と新鮮に感じていた。両親も観戦予定。支えてくれた全ての人に向けて、「思い切り投げる姿を見てほしい」と力を込めた。

 敗色濃い8回、場内にも予告先発が告げられた。「高橋」の名前と顔写真が大型ビジョンに映り、スタンドが大きく盛り上がった。救世主の期待を託され、復活のマウンドに上がる。(倉世古 洋平)

 ○…高橋(神)の広島戦登板は19年9月6日(マツダ)以来5年ぶり。通算5試合で2勝3敗の防御率4.83。初対戦はデビュー戦の18年4月11日(甲子園)で初先発初勝利。翌19年7月7日の甲子園で2勝目の後、同年に3試合連続黒星を喫している。

 ○…阪神は首位・広島に2連敗。首位との4ゲーム差は7月1日(首位は広島)以来、40日ぶりで今季最大。阪神はきょう11日、広島に負けか引き分けで自力優勝の可能性が今季初消滅する。引き分けた場合、阪神は残り38試合に全勝でも最終勝率.657(90勝47敗6分け)で、広島が残り44試合のうち、阪神戦6試合以外に全勝した場合の最終勝率.664(91勝46敗6分け)を上回れなくなるため。

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