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【甲子園】元DeNAスカウト部長・吉田孝司氏 木更津総合・川端の思わぬ爆発力に驚き

スポニチアネックス / 2024年8月11日 5時3分

<神村学園・木更津総合>3番手で登板する木更津総合・川端(撮影・亀井 直樹)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第4日・1回戦 木更津総合5―8神村学園(2024年8月10日 甲子園)

 【元DeNAスカウト部長・吉田孝司の目】木更津総合の最後の守備となった8回に、想定外の新星と出会えた。3年生右腕の二枚看板と聞いていたが2年生右腕・川端勝利(かつとし)に驚いた。1回を2安打1失点も最速148キロの直球を軸に、2奪三振で145キロ以上は7度もマーク。思わぬ好素材に出会うことができ、久々にスカウトの血がたぎった。

 1メートル77、75キロと決して大きくはないが、下半身に粘りがあり、リリースで一気に解放できるから爆発力がある。DeNAのスカウト部長時代、17年育成ドラフト1位で箕島(和歌山)の中川虎大を獲得したが、7年目の今年はもう30試合以上も登板し「プチブレーク」だ。彼も身長1メートル78で直球が武器だった。共通するのは上半身に力があることで、中川虎のようにプロで下半身を強化していけば川端も球威が増すだろう。この日の投球でスカウト陣は川端のリストアップを間違いなくしたはずだ。

 いま議論になっている7イニング制が実施されたらなくなる8回の登板だった。こういう出会いがあるからこそ、野球は9回まで見たい。

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