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金王手の鏡優翔“相棒”藤波の声に導かれた「さらに気合が入ってタックルも行けた」最重量級初の決勝

スポニチアネックス / 2024年8月11日 2時47分

女子76キロ級準決勝、決勝へと勝ち進んだ鏡優翔(撮影・平嶋 理子)

 ◇パリ五輪第16日 レスリング(2024年8月10日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子76キロ級の鏡優翔(22=サントリー)が10日、準決勝でタティアナ・レンテリア(コロンビア)を下し、最重量クラスで日本勢初となる決勝進出を決め、女子出場全6階級でのメダル獲得が確定。全階級メダルは史上初。閉会式も行われる大会最終日の11日に鏡が金メダルで締める。

 前半は0―2で折り返すも、慌てず。第2ピリオド50秒から片足タックルを決め、バックを取りローリング。連続得点で逆転し試合を決めた。

 ハプニングに笑みがこぼれた。名前をアナウンスされ会場に足を踏み入れたものの、マットへの入場口を一度通り過ぎてしまった。観客席で見守った53キロ級金の藤波朱理(日体大)から入場口を教えられ、無事にマットに上がった。

 藤波とは同部屋でともに金メダル獲得を誓い合った仲。決勝進出を決めると観客席に投げキッスのパフォーマンスを披露。鏡の名前がプリントされたタオルを手にジャンプして喜ぶ藤波とは、合図を送り合って喜んだ。

 ひと足先に金メダリストとなった藤波の声は、大一番でしっかり聞こえていた。「聞こえて、真っ先に耳に入れて、絶対一緒に金メダル獲るとずっと約束していたので、さらにまた気合が入ってタックルも行けたと思います」とはにかんだ。

 今大会の女子チームはここまで尾崎と須崎が銅メダル、藤波と桜井が金メダル、そして元木が決勝進出と出場全階級でメダル獲得が確定。最後の登場となった鏡が史上初の出場全6階級メダル獲得を決めた。藤波は「24年最初の乾杯は鏡さんと」と語り、金メダルを心待ちにしている。本場フランスのシャンパンで祝杯を――。自身も首から同じ金メダルをかけて、美酒に酔いしれるつもりだ。

 ◇鏡 優翔(かがみ・ゆうか)2001年(平13)9月14日生まれ、山形県出身の22歳。東京・帝京高、東洋大を経て今年4月からサントリー所属。高校3年間はJOCエリートアカデミーにも所属。現在は東洋大大学院にも通う。宇都宮市に転居した小1の時に下野サンダーキッズで開始。高2だった18年に全日本選手権を初制覇。昨年の世界選手権では女子最重量級では03年の浜口京子以来、日本勢20年ぶりの優勝を果たし、パリ五輪代表に内定した。

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