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ブレイキン・SHIGEKIXはメダルならず4位 日本のエースが魂のラストダンス「必要な挑戦だった」

スポニチアネックス / 2024年8月11日 4時28分

3位決定戦に臨むSHIGEKIX(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第16日 ブレイキン(2024年8月10日 コンコルド広場)

 パリ五輪唯一の新競技ブレイキンの男子3位決定戦が行われ、半井重幸(22=ダンサー名・SHIGEKIX)はビクトーバーヌーデス・モンタルボ(30=米国、ダンサー名・VICTOR)と対戦。壮絶なダンスバトルを繰り広げたが及ばず、メダル獲得はならなかった。

 1次リーグを首位で通過したSHIGEKIXは準々決勝で35歳のベテラン・MENNO(オランダ)と激突。決勝トーナメントらしいハイレベルなバトルを繰り広げながらも、SHIGEKIXは音楽と調和したフリーズやヘッドスピン、さらに逆回転のヘッドスピンも披露し会場を魅了。音楽性や完成度でも高い評価を受け、3-0で快勝した。

 準決勝は親友でもあるPHIL WIZARD(カナダ)と対戦。疲れを見せず高難度のパワームーブを連発したものの、独創性や音楽性で相手が上回り惜敗。銅メダル獲得を目指し3位決定戦に回った。

 3位決定戦では1次リーグ初戦でも対戦した世界王者VICTORと再戦。予選は1-1で分け合ったが、メダルマッチでは世界王者が意地を発揮した。SHIGEKIXは無尽蔵のスタミナで細かいステップワークを踏むと、パワームーブ、フリーズもしっかりと決めた。しかし、音楽性や独創性で相手が評価を集めた。

 激戦後は「たくさんの人にサポートをしてもらってここに立てている。その人たちに少しでもいい姿を見せたい気持ちがあった。この悔しさを次につないでいけたら。でも五輪そのものはかけがえのない時間で必要な挑戦だった。ここに立っていない自分より、人としてもダンサーとしても成長できた。凄く楽しかった」と語った。

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