パリ五輪サッカーは女子米国5度目Vで幕!男子スペインが32年ぶり金 日本は男女ともに8強敗退

FIFA女子W杯公式X（@FIFAWWC）から。パリ五輪金メダルの米国女子サッカー代表を祝福した

　◇パリ五輪第16日　サッカー女子決勝　米国1―0ブラジル（2024年8月10日　フランス競技場）

　パリ五輪サッカー競技は10日に最終日を迎え、女子決勝で世界ランク5位の米国が同9位ブラジルに1―0で勝利。12年ロンドン大会以来12年ぶり、記録更新となる史上最多5度目の金メダルを獲得し幕を閉じた。一方、9日の男子決勝ではスペインが開催国フランスとの死闘を延長戦の末に5―3で勝利。92年バルセロナ大会以来、32年ぶり2度目の金メダルに輝いた。

　サッカー女子は米国が金、ブラジルが銀、ドイツが銅メダルを獲得。昨年のW杯女王で世界ランク1位スペインは3位決定戦で敗れ、五輪初出場でのメダル獲得を逃した。日本「なでしこジャパン」は1次リーグ初戦でスペインに敗れ黒星発進となるも、続くブラジル戦で後半アディッショナルタイムからの2得点により劇的な逆転勝利。2大会連続の決勝トーナメント進出を決めたが、準々決勝で米国と延長戦にまでにもつれる死闘を演じ惜しくも0―1と敗れ去った。

　男子ではスペインが金、フランスが銀、モロッコが銅メダルを獲得。史上初のメダルを獲得したモロッコに加え、エジプトも4強進出を果たすなどアフリカ勢が躍動。日本はアジア勢唯一の決勝トーナメント進出を果たすも、準々決勝で優勝したスペインに敗戦。今大会唯一オーバーエイジ（OA）枠を使用しなかったが、1次リーグ3戦全勝を飾るなど奮闘した。

　また、男子モロッコ代表FWラヒミが開幕から6試合連続ゴールという五輪史上初の快挙を達成。得点ランクトップ独走の8得点を挙げ、大会得点王に輝いた。女子はフランス代表FWカトトが1次リーグだけで5得点を挙げ、2位と1点差ながら得点王を獲得した。