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清岡幸大郎 母同士が同僚の桜井つぐみも涙!桜井の父が創設「高知クラブ」から2人の金メダリスト誕生

スポニチアネックス / 2024年8月11日 19時35分

<パリ五輪 レスリング男子フリースタイル65キロ級決勝>金メダルの清岡(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪最終日 レスリング(2024年8月11日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎(23=三恵海運)が11日、決勝で22年世界王者のラフマンムサ・アムザドハリリ(イラン)を下し金メダルを獲得した。清岡のメダル獲得確定で、今大会全16日間で日本選手団はメダルを獲得した。

 気迫あふれるレスリングで快進撃を続けてきた清岡が、大会最終日の決勝でもマットで躍動。22年世界王者の難敵を倒し、ノーシードから一気に頂点に駆け上がった。

 開始早々から攻める姿勢を見せた清岡は0―1の前半終了間際にタックルを決め背後を取り逆転。そして得意技の股に頭も潜り込ませてのローリングを圧巻の4回。一気に10ポイントを奪った。第2ピリオドも冷静に試合を支配し、10―3でタイムアップ。完勝で金メダルを決めた。歓喜のガッツポーズ後、チーム四国の先輩、日下らと熱い抱擁を交わし、スタンドで歓喜の涙を流していた幼なじみの桜井とも言葉を交わした。

 いつも通り、試合前に両手を広げてパワーを体中に充電。日本レスリング界が誇る「元気玉」が、仲間から、四国から、日本から、世界中から「気」と「パワー」をもらい、見事に金メダルをつかみ取った。パリ五輪で一気にスターダムにのし上がった23歳の素顔とは――。

 ☆生年月日 2001年(平13)4月12日生まれ、高知県出身の23歳。高知南高、日体大を経て、今年4月から三恵海運所属。

 ☆競技歴 母親同士が同僚だった縁で、3歳で女子57キロ級代表の桜井つぐみの父・優史氏が立ち上げた高知クラブで競技を開始。小中学校時代から全国大会で結果を残し、昨年12月の全日本選手権準決勝で東京五輪王者の乙黒拓斗を6―6の内容差で破るなどして初優勝。今年4月のアジア最終予選でパリ五輪出場権を獲得した。

 ☆厄落とし? 母えりかさんは海外の試合にも応援に駆け付けてくれる一番のサポーター。しかし今年4月のアジア最終予選では経由地のドバイが観測史上最悪と言われる記録的な豪雨に見舞われ、足止めを食らうことに。清岡は「悪い運を全部吸い取ってくれた」と感謝。

 ☆元気玉 試合会場では漫画「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空の必殺技「元気玉」を放つ前の気を集める両手を広げて高く掲げるポーズを取る。本人曰く、「日本で応援してくれる人たちのパワーをもらうため」。

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