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清岡幸大郎 幼なじみ桜井とパリの約束果たす金「つぐみには先に勝って俺にプレッシャーをかけてくれと…」

スポニチアネックス / 2024年8月11日 19時49分

<パリ五輪 レスリング男子フリースタイル65キロ級決勝>金メダルの清岡(左)は桜井(右)の祝福を受ける(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪最終日 レスリング(2024年8月11日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎(23=三恵海運)が11日、決勝で22年世界王者のラフマンムサ・アムザドハリリ(イラン)を10―3で下し金メダルを獲得した。清岡のメダル獲得確定で、今大会全16日間で日本選手団はメダルを獲得した。

 気迫あふれるレスリングで快進撃を続けてきた清岡が、大会最終日の決勝でもマットで躍動。22年世界王者の難敵を倒し、ノーシードから一気に頂点に駆け上がった。

 開始早々から攻める姿勢を見せた清岡は0―1の前半終了間際にタックルを決め背後を取り逆転。そして得意技の股に頭も潜り込ませてのローリングを圧巻の4回。一気に10ポイントを奪った。第2ピリオドも冷静に試合を支配し、10―3でタイムアップ。完勝で金メダルを決めた。歓喜のガッツポーズ後、チーム四国の先輩の日下、藤波らと熱い抱擁を交わし、スタンドで歓喜の涙を流していた幼なじみの桜井とも言葉を交わした。

 最高の結果を残した清岡は「本当に、ここまで支えてきてくださった自分に関わって、声を掛けてくださった皆さんに…本当にこの金メダルでは返し切れないと思うんですけど、本当にありがとうございましたという気持ちと、少しでもこういう結果で恩を返すことができたのかなと思います」とやり切った表情で語った。

 得意のグラウンド技で一気に逆転を決めた決勝。「自分の持ち味で、あのポジションになれば絶対に返すことができるっていう自信はあった。本当はあれで決め切るつもりだったんですけど。テクニカルスペリオリティーで勝つつもりだったんですけど、まあそこまで簡単な相手なわけないので。なかなか勝ち切らせてくれなかったんですけど、最初に気持ちで攻めてポイントを取ることことができました」と笑顔で試合を振り返った。

 幼なじみの桜井と並ぶ金メダルには「何としても勝たなければいけないという…試合前から(桜井が)先に試合をすることが決まっていたので、先に勝って俺にプレッシャーをかけてくれと、つぐみにも伝えましたし、それがいい方向に力に変えて試合に臨むことができた。本当にいい関係でここまで来られて、2人で金メダルを獲ることができたので、この後はメダルをもらって、高知県での、ずっと教えてくださってきた桜井先生だったり、自分の親に金メダルをかけてあげたいと思います。(両親には)この後の表彰台では一番高い所からの景色を見せることができますし、一緒に高く上がった日の丸を見つめていろいろ会話をしたいと思います」と思いを語った。

 ◇清岡 幸大郎(きよおか・こうたろう)2001年(平13)4月12日生まれ、高知県出身の23歳。高知南高、日体大を経て、今年4月から三恵海運所属。母親同士が同僚だった縁で、3歳で女子57キロ級代表の桜井つぐみの父・優史氏が立ち上げた高知クラブで競技を開始。小中学校時代から全国大会で結果を残し、昨年12月の全日本選手権準決勝で東京五輪王者の乙黒拓斗を6―6の内容差で破るなどして初優勝。今年4月のアジア最終予選でパリ五輪出場権を獲得した。

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