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高山莉加 柔道混合団体決勝前に涙 チームメートの一言に勇気「そのアドバイスがなかったら…」

スポニチアネックス / 2024年8月11日 21時37分

<パリ五輪 柔道>混合団体戦準決勝、ドイツの選手に勝利した高山莉加(撮影・平嶋 理子)

 パリ五輪の柔道混合団体で銀メダルを獲得した女子78キロ級の高山莉加(29=三井住友海上)が、11日放送のフジテレビ系「Mr.サンデー メダル全部見せ!激闘秘話SP」(後9・00)にVTR出演し、団体決勝の舞台裏について語った。

 地元フランスとの決勝は、2番手で登場。体重が17キロも重いディコが相手だった。

 番組のカメラは、高山の意外な姿をとらえていた。試合前にもかかわらず、高山が涙に暮れる様子だった。「めちゃくちゃ怖くて、もう恐怖を覚えてしまって。マジか。戦いたくない。デカい人たちと…というのが、本心でした」。涙は恐怖心からくるものだった。

 日本は78キロ超級の素根輝(24=パーク24)が古傷の膝を痛めて欠場。超級の選手を、1階級下の高山が一手に引き受けていた。準々決勝でも「超級の選手にボコボコにされて、その時に怖くて」と回想。「励ましの言葉とかも全部、“本当にケガだけはせずに帰ってきて下さい”という言葉だったので、もっと恐怖心が増えていって」と明かした。

 そんな中、畳に立つ勇気をくれたのが、素根だった。「“帯を持って後ろに投げ捨てにいくとかする柔道だから”と、細かくアドバイスをくれて。本当にそのアドバイスがなかったら、恐怖心しかなくて。“大丈夫ですよ。大丈夫”って言葉をもらって、私、大丈夫なんだって」と話した。

 素根の言葉は、高山に勇気を与えた。帯を持って宙づりにされるなど、圧倒的な力の差にも屈せず、大内刈りで技あり。最後まで耐え抜き、柔よく剛を制した。高山は「たぶん素根輝が降ってきましたね、私に。一緒に戦っている。何なら2人で戦ってる感じがしました」と振り返った。

 日本は高山の勝利で2連勝スタートと勢いづいたが、最後はフランスに敗れて銀メダル。それでも高山は「どんな色でも頑張って戦った証拠でもあるので、金メダルよりもチームで戦った銀メダル。金メダルよりも一番光って見えましたね」と語った。

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