広島MFトルガイ・アルスランが衝撃の本拠地Jデビュー 圧巻2発で4連勝＆3位浮上

　◇明治安田J1リーグ　第26節　広島2―0C大阪（2024年8月11日　エディオンピースウイング広島）

　広島がC大阪に完勝し、4連勝で3位に浮上した。

　立役者はMFトルガイ・アルスランだ。前節7日の東京V戦でJリーグデビューを飾ったばかり。1日のシュツットガルトとの国際親善試合で一足早く本拠地デビューを果たしていたが、リーグ戦では初の元U―21ドイツ代表がさっそく、その実力をいかんなく発揮した。

　0―0の後半18分から途中出場すると、同33分、ペナルティーエリア手前から左足のグラウンダーでゴール左に突き刺して先制弾。味方DFでブラインドになっていたC大阪GKキム・ジンヒョンが一歩も動けないビューティフルゴールであいさつ代わりの一発とすると、圧巻は同40分のゴールだった。

　ペナルティーエリア内でボールを受けると、2度のフェイントで相手ディフェンスとGKを手玉に取ってかわし、右足でゴール右へ勝利を決定づける2点目。“紫の魔法使い”が衝撃のテクニックを披露して、C大阪を打ち砕いた。

　ベルギー1部スタンダールから復帰したMF川辺駿の初戦ともなった一戦で、これ以上ない完勝。首位・町田との勝ち点差も4とし、完全に射程圏内だ。スーパーヒーローとなったアルスランは「体もどんどんフィットしてきて、今日はちょっとオフェンシブなポジションでできたということで、2点ホームで取れて本当にうれしいです。これだけの人が応援してくれて、いいチャンスがもらえたので、落ち着いて決めることができました。本当にファンの皆さん、ありがとうございました」と感謝した。