阪神・岩崎が締めた 同郷静岡の後輩・高橋に記念球と熱きエール「これで終わりではない」

＜神・広＞高橋（右）にウイニングボールを渡し、祝福する岩崎（撮影・須田　麻祐子）

　◇セ・リーグ　阪神4―0広島（2024年8月11日　京セラD）

　阪神・岩崎は同郷・高橋の復活星がかかった試合を締めた。同じ静岡県出身で、オフには合同自主トレをともにした間柄。失点を許すわけにはいかなかった。

　「0で締めたいと思っていた。3人で締められたら良かったですが、いつも通りということで」

　4―0の9回に5番手として登板。先頭の堂林を中飛、続く菊池を空振り三振として簡単に2死を奪った。矢野にこそ右前打を浴びたものの、最後は代打・上本を低めのチェンジアップで二飛に仕留めた。勝利後、ハイタッチの列の中に4歳年下の左腕を見つけると、ウイニングボールを笑顔で手渡した。「“良かったね”という感じで渡した」。苦しんできた姿を知っているからこそ、喜びはひとしおだった。

　セーブシチュエーションではなかったものの、後輩の再出発を飾った。「また次も頑張ってほしい。これで終わりではないので」。そうエールも忘れなかった。高橋が先発し、岩崎が締める白星を今季、まだまだ見せる。

（松本　航亮）