【甲子園】創成館が2年連続初戦突破 エース村田が「サッシー」こと酒井圭一以来の快挙
スポニチアネックス / 2024年8月12日 5時1分
◇第106回全国高校野球選手権大会第5日・1回戦 創成館1―0白樺学園(2024年8月11日 甲子園)
1回戦4試合が行われ、創成館(長崎)は1―0で白樺学園(北北海道)を下し、2年連続の初戦突破を果たした。エースの村田昊徽(ごうき=3年)が6安打完封で勝利に貢献。長崎県勢の投手による夏の甲子園での1―0完封は1976年に怪物「サッシー」と呼ばれた酒井圭一(海星)以来の快挙となった。
カクテル光線で照らされたマウンドで創成館のエース村田が輝いた。6安打無四球で三塁を踏ませない完封劇に「甲子園は自分の持っているものを最大限生かしてくれる」と感激。長崎勢投手による夏の甲子園での1―0完封は「サッシー」の愛称でヤクルトでも活躍した酒井圭一(海星)が76年に達成して以来48年ぶりだ。プロ野球選手になることが目標の背番号1は「ちょっと期待を持っていいのかな」と笑みを浮かべた。
成長した姿を見せた。昨夏の甲子園では2回戦の星稜(石川)戦で救援登板。2回1失点で「自分のカウントをつくれなかった」と振り返る。あれから1年。初回こそボールが浮く場面があったが、2回からは最速140キロを記録した直球とチェンジアップ、カーブ、スライダーを駆使して相手打線を寄せつけなかった。稙田龍生監督は「去年は勢いだけで投げていたが、ようやく勝てる投手になってきた」と称えた。
覚醒の予感だ。長崎大会決勝で2安打9奪三振で完封し「力を抜いて投げることができるようになった」と語る。悪い時は力んで体が反って抜け球が多くなり、制球を乱していた。練習から上半身の力を抜き、下半身と腹筋に意識を置くことを心がけてきた成果が出た。
総勢106人の大所帯の中、投手約30人をまとめる投手リーダーを務める。「自覚と責任を持つ」と練習から引っ張ってきた。創成館は選抜では18年に4強があるが、夏は1勝止まり。歴史を変える時がきた。(杉浦 友樹)
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