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【甲子園】元DeNAスカウト部長・吉田孝司氏 不調?スカウト悩ます報徳学園・今朝丸の評価

スポニチアネックス / 2024年8月12日 5時1分

<報徳学園・大社>4回、力投する報徳学園・今朝丸(撮影・中辻 颯太)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第5日・1回戦  報徳学園1―3大社(2024年8月11日 甲子園)

 【元DeNAスカウト部長・吉田孝司の目】今大会No.1投手とされていた報徳学園の今朝丸は、今秋ドラフトで1位指名を勝ち取るため、選抜からどれだけ成長を見せてくれるか、凄く楽しみだった。だが、前半から体が重そうで下半身を全然使うことができない。手投げの変化球は打者に簡単に見極められた。暑さに負けたのか、調整の失敗か…、視察したスカウト陣は考えなければならない。

 1メートル88の長身をダイナミックに使って投げ込む選抜の今朝丸は凄かった。長身投手はプロ入り後に下半身を鍛えれば、積んでいるエンジンがデカいだけに長い活躍が見込める。先発ローテーションを守って、2桁勝利を狙う、そんな夢を描きたくなる。

 10月下旬のドラフト会議まで時間はある。今朝丸の練習を視察して好調時の姿を見ることもできるだろう。ただ、投手の本質は試合でこそ発揮される。この日の姿で評価を下げるか、不動の1位評価を下すか、スカウトの腕が試される。

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