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【甲子園】100年前の出場校に現れた早実の新スター・宇野が逆転打 走攻守そろった超攻撃的2番

スポニチアネックス / 2024年8月12日 5時3分

<鳴門渦潮・早実>2回、走者一掃の適時二塁打を放つ宇野(撮影・長嶋 久樹)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第5日・1回戦  早実8―4鳴門渦潮(2024年8月11日 甲子園)

 1回戦4試合が行われ、早実(西東京)は主将の宇野真仁朗内野手(3年)の走者一掃3点二塁打で、鳴門渦潮(徳島)に逆転勝ちした。甲子園で最初に行われた1924年夏の大会に出場した19校で唯一、聖地100周年の今大会に出場。プロ注目の野手が走攻守に存在感を示した。

 王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹、清宮幸太郎――。甲子園史を彩る早実のスター候補に宇野主将が名乗りを上げた。0―2の2回2死満塁から木製バットで快音を響かせ、左翼フェンス直撃の逆転3点二塁打。決勝点となった一打に「いい感じで前のポイントで打てた。(今大会1号に)少し力が足りませんでした」と笑った。

 高校通算64本塁打の超攻撃的2番打者だ。初回は左前に引っ張ると「レフトのチャージを見て」と深く守る左翼手の隙を突き二塁を陥れた。8回には3安打目の左前打。その後二塁へ進み、2死二塁で打者が二塁内野安打を放つと、50メートル走6秒1の俊足を飛ばして一気に生還してみせた。遊撃手としての好守も披露し、走攻守全てでけん引し、4強入りした15年以来9年ぶりの夏1勝。荒木大輔を擁すも、畠山準、水野雄仁の池田に敗れた82年大会以来となった徳島勢との対決を制した。

 今春選抜から新基準の低反発バットが導入された。大会3日目まで本塁打なしは、74年の金属バット導入後では初めてで、記録を更新中。宇野は「自分の感覚では打ちやすい」と昨秋から直径85センチ、880グラムの木製バットを使っている。ドジャース・大谷も握るチャンドラー社製のバットは、父・誠一さんが社長を務める輸入代理店の商品。「木が硬いので、金属バットと同じくらい飛ぶ感触がある」。“愛棒”は試合で一本も折ったことがない。100年前も使われていた木のバットで、今大会最も柵越えに近い当たりを放った。

 試合後には昨年に続き、今夏もテレビ朝日系「熱闘甲子園」のキャスターを務めるOB斎藤佑樹氏からインタビューを受け、笑顔でグータッチした。「チームの勝利に貢献できる打撃と守りをしたい」と宇野。栄冠に輝いたレジェンドに触れ、決意は深まった。(柳内 遼平)

 ◇宇野 真仁朗(うの・しんじろう)2006年(平18)7月5日生まれ、千葉県浦安市出身の18歳。日の出小4年時に浦安ベイマリーンズで野球を始め、18年には侍ジャパンU12日本代表に選出。日の出中では市川リトルシニアに所属。早実では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒1。憧れの選手はヤクルト・山田。1メートル78、81キロ。右投げ右打ち。

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