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【レスリング】佐藤満氏 04年アテネ大会以降与え続けた“夢”が躍進を呼んだ

スポニチアネックス / 2024年8月12日 3時41分

<パリ五輪 レスリング男子フリースタイル65キロ級決勝>金メダルを手にかめはめ波のポーズを決める清岡(左)と桜井(撮影・小海途 良幹)

 【佐藤満 総括】清岡が勝負を決めたアンクルホールドは、私が「全高知」特別強化コーチとして指導していた際、サブとして同行させた中村倫也(現UFC)が伝授したものだ。相手両脚をクラッチする際、自分の頭を相手両脚の間に入れて回るもので「リンクル」とも呼ばれている。腕だけで両脚をきめるより相手は脚をずらしにくく、逃げることが難しい。

 常に攻撃姿勢を崩さない清岡だが、私は28年五輪の金メダル候補とみていた。しかし、成長曲線は想像を超えており、心配した力負けもなかった。組み手もうまく、離れていても攻め手があるオールラウンダー。ぜひ長期政権を築いてほしい。

 女子最重量級の鏡の優勝も歴史的だった。組み手がうまく、常に相手をコントロールしていた鏡は、この階級では抜けたスピードを生かし、タックルに入るタイミングを逃さなかった。さらに、リードしてからは相手の攻撃をいなし、無理にカウンターにはいかない冷静さも光った。

 今回のレスリング勢の素晴らしい結果は、04年アテネ以降、女子を中心にメダルが増え、子供たちに“夢”を与えることができたことも要因だと思う。今回の結果で間口がさらに広がり、レスリングに親しむ子供たちが増えていけば、明るい未来が待っていると信じている。(88年ソウル五輪金メダリスト、元日本男子強化委員長、専大教授)

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