日本ハム49日ぶり2位 福島2勝目で初の6連勝 今季最多球団6年ぶり貯金11

＜日・西＞力投する先発の福島（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハム5―1西武（2024年8月12日　エスコンF）

　忘れかけていた勝利の味をかみしめた。先発した日本ハム・福島が、6回1/3を1安打1失点でプロ2勝目。初勝利を挙げた6月2日のDeNA戦以来、2カ月ぶりの勝利で「ふがいない投球が続いていたので。何とかいい投球をしようと臨みました」とパ球団からは初の白星を喜んだ。

　150キロ超の直球を主体に3回まで完全投球。4回先頭の源田を四球で歩かせたが、冷静に後続を仕留めた。7回先頭の西川に初安打となるソロを許し、1死一塁で降板。前回7月27日の西武戦は6回先頭の源田への四球から一挙3失点し連勝を5で止めてしまっていたが、この日は「開き直った」。似たシチュエーション下で成長したところを示した。

　プロ初勝利の翌日、エース・伊藤から高級ブランドの財布が贈られた。「育成から支配下に上がって頑張っていたので、また頑張って」という思いが込められていた。2勝目まで2カ月かかり苦しんだが福島は「勝って恩返しする」。苦しい時も財布を目にするたびに誓ってきた。

　今季初の6連勝で、球団では18年9月17日以来、6年ぶりとなる今季最多の貯金11に到達。敗れたロッテを抜いて、6月24日以来49日ぶりの2位浮上に導いた。「次もしっかりと抑えられるように頑張ります」。まだ21歳の躍進は必ずチームに波及する。（清藤　駿太）