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【甲子園】広陵 プロ注目の高尾が「本領」1失点完投 ダル以来の甲子園4季連続先発勝利

スポニチアネックス / 2024年8月13日 5時2分

<熊本工・広陵>9回1失点の完投で勝利した広陵・高尾(撮影・中辻 颯太)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第6日 2回戦 広陵2ー1熊本工(2024年8月12日 甲子園)

 広陵(広島)は熊本工(熊本)を2―1で制して3回戦に進んだ。今秋ドラフト候補に挙がる最速148キロ右腕の高尾響(3年)が被安打6、9奪三振で1失点完投。東北(宮城)・ダルビッシュ有(03年春~04年夏)以来の甲子園4季連続の先発勝利を挙げた。

 完投能力にたけた広陵の高尾は、最後の最後まで力を余らせていた。2―1の9回1死二、三塁、カウント1―2の5球目。捕手の外角要求に首を振った。「内角を見せていない。1球で決める」と選択した内角直球。107球目で最速146キロを左打者の懐に投げ込み、見逃し三振を奪った。続く打者も空振り三振に退け、1失点完投を完成させた。

 「絶対にバットに当てさせないと思っていました。左打者への内角を練習をしてきたので自信がありました」

 計110球を投げ抜いても涼しい顔。白色のユニホームも輝いた。春夏通算52度の出場を誇る伝統校が今大会から暑さ対策の一環として帽子やアンダーシャツを黒から白に変更。きっかけは6月、古くなった指導者の帽子を白にしたところ夏の暑さ対策として効果てきめんだった。さらに今月1日、広島県内で観測史上最高の39・1度を記録したことが決め手になって、変更する案が持ち上がった。

 大会開幕は1週間後。正式決定を前に中井監督は業者に問い合わせた。「アルプス席で応援する選手の分も用意できますか?そうでなければ黒のままでいいです」。全部員155人分が間に合うことを確認してから新仕様を発注した。

 三塁側アルプス席で白の帽子をかぶった部員の声援にも後押しされて力投した高尾は「練習で腕とか(の熱)が変わりました」と効果を実感。4季連続での先発勝利は東北(宮城)のダルビッシュ有、同校では西村健太朗(02年春~03年夏)以来だ。春3度の優勝に対して夏は4度の準優勝が最高。悲願の夏の日本一へ、体力消耗を抑える“白備え”で発進した。 (河合 洋介)

 ◇高尾 響(たかお・ひびき)2006年(平18)5月22日生まれ、福岡県粕屋町出身の18歳。粕屋東中では飯塚ボーイズに所属して投手兼二塁手。広陵では1年春の中国大会から背番号1を背負い、2年春から4季連続で甲子園出場。50メートル走6秒3、遠投120メートル。1メートル73、74キロ。右投げ右打ち。

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