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能見篤史氏 阪神再浮上のカギは“いつもの野球”を取り戻すこと 今こそ基本の再確認を

スポニチアネックス / 2024年8月13日 5時18分

能見篤史氏

 ◇セ・リーグ 阪神0ー1巨人(2024年8月12日 東京D)

 【能見篤史 視点】まさか、初回の適時失策による1点が決勝点になるとは思わなかった。前日11日の高橋の3年ぶりの復活星で盛り上がっただけに、チームとして乗っていくチャンスだった。

 しかし、優勝争いをしているときというのは本当に何が起こるかわからない。まさか、まさかの連続。春季キャンプからずっと練習してきたこと、いつも普通にやっていることが、“なんで今日はできなかったのだろう”と思うことが何度もある。ベースカバー、カバーリングなどペナントレースの終盤だからこそ、もう一度、再確認した方がいい。

 私も現役時代、8月、9月の大一番でいつもと違う選択をして反省ばかりしていた。昨年のように独走態勢なら致命傷にならないミスも、接戦を繰り広げている現状はクローズアップされてしまう。

 もう、状態の良しあしの時期ではない。勝った、負けただけが問われる。初回の佐藤輝の悪送球も、ここ数日の佐藤輝に悪送球が多かったため、大山もどっちに、どのように来るのかと構えてしまったのだろう。いつもなら簡単に捕れていたと思うし、信じられないことに、その1点で負けてしまった。

 今、一番大事なのは引きずらないことだ。技術的な反省は必要だが、気持ちを切り替えて次の試合、その次の試合へと向くことが重要。自力優勝の可能性が消滅して当然、数字的には苦しい。ただ、巨人に3連敗さえしなければ、まだまだ大丈夫。勝負はもっと先だと見ている。

 連覇を目指す阪神に対し、失うものがない広島と巨人は逆に勢いに乗りやすい。この試合で一度もなかった先頭打者が出塁し、得点圏に進めて、還すべき人が還す――。再び波に乗れるか否かは、阪神が“いつもの野球”を取り戻せるかにかかっている。(スポニチ本紙評論家)

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