東京五輪空手銀の清水希容さん 「金メダル見せて！って」 日本選手団を花束で出迎えへ

＜パリ五輪・日本選手団帰国＞レスリング・文田らの出迎えで成田空港を訪れたミキハウス・清水希容さん（撮影・村上　大輔）

　パリ五輪の日本選手団は13日、成田空港着の航空機で帰国する。21年東京五輪空手女子形の銀メダリストで5月に現役引退を発表した清水希容さん（30＝ミキハウス）が、同所属の男子グレコローマンスタイル60キロ級で金メダルを獲得した文田健一郎（28＝ミキハウス）と、男子フリースタイル57キロ級で金メダルに輝いた樋口黎（28＝ミキハウス）を出迎えに訪れた。

　花束を抱えた清水さんは、文田と樋口が金メダルを獲ったことについて感想を問われると「文田選手は東京の時（自分と）同じ銀メダルで凄く悔しい思いをしたので、金メダルを獲ってほしいなという思いでした。ここまで大変だったと思うけど、ちゃんと金を獲る強さを見ることができて、（試合が）終わってからの表情を見て、私も胸が熱くなりました」とコメントした。

　凱旋する2人に会った際には「とりあえず、おめでとうですね。あと金メダル見せてもらいます！真っ先に〓見せて！”って（笑い）」と声をかけるという。

　選手として臨んだ前回大会とは違い、今回は応援する側。「東京五輪を経験したことで、選手や関係者いろんな人の気持ちがより分かるので、今までと違う感情で見させてもらいました。この3年で調整するのは大変だったと思うけど、東京五輪に続いてメダルをたくさん獲って、みんな頑張ったなと。いろんな感情が混ざっています」と自身の心境の変化を語った。