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近代五種銀メダル・佐藤 自衛隊「SASUKE」施設でロスへ備え 実は大ファン「めちゃくちゃ好きです」

スポニチアネックス / 2024年8月14日 4時31分

<パリ五輪選手団 帰国>帰国し、銀メダルと花束を手に、ANAの客室乗務員と記念撮影する近代五種の佐藤(撮影・木村 揚輔)

 パリ五輪に出場した日本選手団が13日、羽田、成田空港に分かれて帰国した。近代五種で日本勢初の表彰台となる銀メダルを獲得した佐藤大宗(30=自衛隊)は28年ロサンゼルス五輪から馬術に代わって採用される障害物レース“SASUKE”への挑戦にも意欲を見せ、9月にも自衛隊内に完成する新施設で準備を進める。

 五輪採用から112年を誇る「キング・オブ・スポーツ」で日本勢初の表彰台に立った佐藤が到着ロビーに姿を見せた。首に下げた銀メダルが輝く。「最高です!最高です!やっと帰ってきました」と笑みを振りまいた。今も祝福の連絡は止まらず「100件返しても、また(未読が)300件になっていて…。めちゃくちゃありがたい」とうれしい悲鳴を上げた。

 感慨に浸りつつ、新たな挑戦にも目をぎらつかす。次回、28年ロサンゼルス五輪では馬術に代わり、TBSの人気番組「SASUKE」を模した障害物レースが採用される。佐藤によれば、9月にも拠点を置く自衛隊体育学校内には新種目に特化した施設が完成予定で「伸びしろしかない。しっかりトレーニングしたい」と今から楽しみにしている。

 佐藤自身、以前から番組の大ファンでミスター・サスケこと山田勝己さんの「“俺にはSASUKEしかないんですよ”って名言あるじゃないですか。めちゃくちゃ好きです」と笑顔を見せた。テスト大会では実際、SASUKEのセットが使用されている。「ワクワクする」と胸を躍らせた。

 パリの選手村ではスポーツクライミング男子複合で銀メダリストの安楽宙斗と楢崎智亜と同部屋で親交を深めた。SASUKEでは反り返った壁も乗り越えていくだけに「違う競技だけど、最強の助っ人になると思うし、楽しみ。いろんな競技の人と携われるのが近代五種なので」と語った。新たに採用される“壁”も乗り越え、「キング・オブ・スポーツ」2大会連続の表彰台を目指す。

 ◇佐藤 大宗(さとう・たいしゅう)1993年(平5)10月20日生まれ、青森県出身の30歳。少年時代は少林寺拳法や競泳に取り組み、青森山田中、高時代は水泳部。自衛隊体育学校で競技を始めた。21、23年に全日本選手権を制覇。23年W杯ソフィア大会で2位。家族は妻・梢さん(33)と2歳の長女、9カ月の長男。1メートル74、62キロ。

 ▽SASUKE 1997年からTBSが放送を続ける障害物レースの大型特番。一般参加型で、予選会などを通じて出場者が決まり、本番では「反り立つ壁」など、さまざまな障害と格闘しながら完全制覇を目指す。人気は世界に広がり「Ninja Warrior」として親しまれ、これがIOCによる協議を経て、28年ロサンゼルス五輪から馬術に代わる新しい種目として近代五種に組み込まれることが決定した。

 ▽近代五種 馬術、フェンシング、水泳、射撃、ランニングの5種目を1人の選手が行い競い合い、歴史と過酷さから「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれる。男子は1912年ストックホルム五輪から正式種目となり、女子は00年シドニー五輪から実施。人気低迷で五輪から除外される懸念に加え、馬のレンタルなどコスト面や、東京五輪でコーチが馬を殴るなどして批判が出たことを受け、次回ロサンゼルス五輪から馬術に代わってSASUKEを模した「オブスタクルスポーツ」と呼ばれる障害物レースを採用する。

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