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輝の代役がG倒 阪神・渡辺諒 満塁一掃の決勝打 岡田監督は「良く言えばリフレッシュ、悪く言えば…」

スポニチアネックス / 2024年8月14日 5時16分

<巨・神>7回、走者一掃の適時二塁打を放つ渡辺(撮影・島崎 忠彦)

 ◇セ・リーグ 阪神8―5巨人(2024年8月13日 東京D)

 阪神は13日、巨人との打撃戦を8―5で制した。「3番・三塁」で出場した渡辺諒内野手(29)が5―5で迎えた7回1死満塁で左中間へ決勝の3点二塁打を放った。前日の同戦で決勝の適時失策を記録し、この日先発落ちした佐藤輝明内野手(25)の代役を見事に果たす一撃。DeNAに敗れた首位・広島とのゲーム差を「3」に戻し、前夜に消滅した自力優勝の可能性を1日で復活させた。

 渡辺はこの一振りに懸けていた。5―5で突入した7回。4番手・高梨の制球難につけ込んだ1死満塁の勝ち越し機。初球を狙いすまして振り切った。

 「(中野の)四球の後だったので(投手は)心理的にもストライクゾーンに投げたい。そこを一発で仕留められたのが良かった」

 やや外寄りのツーシームをジャストミート。痛烈な打球が左中間を破った。走者一掃の二塁打。いつもは物静かな29歳が、二塁塁上で感情を爆発させ「フミさん(原口)の四球から始まった。しっかり還せたのでうれしかった」と笑った。4回の第2打席でも先頭打者として10球粘って四球をもぎ取り、木浪の3点二塁打をアシスト。「先頭は先頭の役割がある。粘りつつ、ボール球を見極めて出塁できた」と自賛した。

 7月17日の巨人戦以来のスタメン出場だった渡辺には心置きなく戦える理由がある。ベンチに控える熊谷の存在だ。13年の高校日本代表で初めてチームメートになり、10年後の昨季、阪神で再会した。同い年で同じ内野手。グラウンドを離れても酒をくみ交わす仲だ。先発、代打を問わず、終盤で出塁した際は熊谷に代走を託し、そのまま守備固めも任せる場面が多い。バトンタッチの合言葉はいつも「頼む!」――。熊谷も意気に感じ、意気揚々とグラウンドを駆ける。打の渡辺、走と守の熊谷。猛虎に欠かせぬ強力タッグが、優勝争いを演じるチームをこの夜も支えた。

 「ちょうどええタイミングでな。(佐藤輝のスタメン落ちは)良く言えばリフレッシュやし、悪く言えば何か分からんけどな」

 岡田監督の脳裏には、前日から「6番・左翼」を前川から野口に代えた通常パターンで戦う案もあった。だが、9日広島戦から4戦3失策、かつ目下3試合連続無安打だった4番に休息を与えた。しかし、渡辺が快打した7回1死満塁、仮に高梨からケラーに代わった際は佐藤輝を代打起用していたと明かした。虎将の大きな決断を要した伝統の一戦。その分岐点となったラッキーセブンで、渡辺が最高の結果を出した。

 「継続するのが大事なので、守備も含めてまた継続していく」

 首位・広島に3ゲーム差と迫り、自力優勝の可能性も一夜で復活した。5日に完成した新応援歌「打ち抜け 渡辺諒 強打の一撃」の歌詞そのままに、きょう14日の第3戦も宿敵を射抜く。(八木 勇磨)

 ≪前夜失策の輝が先発落ち≫6月22日のDeNA戦以来となるスタメン落ち。8回2死二塁から代打出場し、二ゴロに倒れた。「試合に勝ってよかった。明日(14日)から、また頑張ります」。前夜は初回の三塁守備で2死二塁から難しいゴロを処理した後、一塁送球がハーフバウンドとなり、適時失策が記録されていた。この日は試合前の打撃練習で野手で最初の組に入り、その後は三塁でノックを受け続けた。

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