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【甲子園】智弁和歌山の花田悠月 見守り続けてくれた両親に届けた木製アーチ

スポニチアネックス / 2024年8月14日 5時1分

<智弁和歌山・霞ヶ浦>8回、智弁和歌山・花田は木製バットで同点ソロを放つ(撮影・大森 寛明)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第7日 2回戦 智弁和歌山4―5霞ケ浦(2024年8月13日 甲子園)

 【記者フリートーク】智弁和歌山の花田は、故障続きの高校生活に野球を辞めることも覚悟した。1年秋に打球が顔面に直撃して骨折。その後も右肘痛などで離脱が続いた。このまま復帰できずに引退することを想定した父・直季さん(47)が言った。「勉強を頑張るしかないな。でも野球をやってきたことは無駄にならない。野球から離れることになっても、努力することを忘れたらあかんで」。

 小3から中学に入学するまで毎日午前5時に起床し、登校前に父との打撃練習に励んだ。小3で打った人生初本塁打は、外野の間をゴロで抜いて生まれた。その一打を両親が褒めてくれて、より打撃練習が楽しくなった。

 和歌山大会決勝で無安打に終わると、父から「もっと頑張らないといけないね」と励まされた。見守り続けてくれた両親に届ける木製アーチでもあった。(アマチュア野球担当・河合 洋介)

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