【甲子園】ゲーム音楽「MEGALOVANIA」に乗り、滋賀学園が先発全員安打で夏2勝

＜花巻東・滋賀学園＞勝利し、アルプススタンドの応援団のもとへ向かう滋賀学園ナイン（撮影・大森　寛明）

　◇第106回全国高校野球選手権大会第7日　2回戦　滋賀学園5―0花巻東（2024年8月13日　甲子園）

　滋賀学園のアルプス席が盛り上がると連打が生まれる。ゲーム音楽「MEGALOVANIA（メガロバニア）」の曲に合わせて控え選手などがステップを踏みながらダンス。0―0の2回だ。無死一、三塁の好機で流れた“魔曲”の後押しを受けた7番・作田健太が先制の中前適時打を放った。

　「（1回戦の）有田工戦はノーヒットで悔しかった。泥くさくはいつくばってでも…。単打単打でリズムをつくるのが滋賀学園の野球」

　2回に3得点、5回には2得点を奪って勝負の主導権を握った。先発全員14安打と躍動。「あの曲が流れると勇気が湧く。滋賀学園の“魔曲”になってきている」。そう3番・岩井天史（てんすけ）が証言した。先発の脇本耀士（てるし）も9回6安打無失点で完封し、強豪の花巻東を撃破した。

　応援団長の荒井浩志さんは「選手たちが気持ち良く野球ができるように、自分たちの応援のスタイルは変えずに全力でやっていこうと思います」と選手たちを鼓舞した。夏2勝目もグラウンドとアルプスが一体になってつかんだ勝利だった。　（千田　篤史）