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ドジャース・大谷 先っちょで驚弾!129メートル 「タニベッツ」復帰初アベックの単独トップ36号

スポニチアネックス / 2024年8月14日 1時31分

<ブルワーズ・ドジャース>5回、2ランを放つ大谷(撮影・西尾 大助)

 ◇ナ・リーグ ドジャース5-2ブルワーズ(2024年8月12日 ミルウォーキー)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)は12日(日本時間13日)、ブルワーズ戦でナ・リーグ単独トップに再浮上する36号2ランを放った。左手骨折から2カ月ぶりに復帰したムーキー・ベッツ内野手(31)も先制の11号2ランを放ち、今季3度目アベックの「ベッタニ弾」改め「タニベッツ」。1番大谷、2番ベッツの新打順がいきなり機能して2人でチームの全5打点を叩き出し、ナ中地区首位の強豪に快勝して4連勝を飾った。

 「ベッツ・大谷」から、「大谷・ベッツ」へ。3番フリーマンを含めたMVPトリオが復活した新打順での快勝劇に大谷は「ムーキーが帰ってきて初めての試合でしっかり勝てた、チームにとって大きい」とうなずいた。

 大谷の打撃に粗さが目立ち出した8月。前日は4度の得点圏全てに凡退し、月間打率は・179と低迷したが、ベッツの復帰とともによみがえった。2―0の5回無死一塁。先発右腕ペラルタの外角、見逃せばボール球かという93・2マイル(約150キロ)直球をバットの先で捉え左中間へ、飛距離424フィート(約129メートル)の特大弾。逆方向への一撃としては自身3番目の飛距離となり、カウント3―0からの本塁打は日米通算255本塁打目(日48、メジャー207)で初となった。

 デーブ・ロバーツ監督は3ボールからは「待て」ではなかったのかと問われ「彼はいつでもグリーンライト。いつでもいっていい」と笑顔で明かした。大谷は「その後にムーキーも、フレディ(フリーマン)もいる。ケアしないといけない打者がたくさん控えている。甘く来たらいくぞ、という姿勢は崩さないようにしたい」。ラインアップとしての相乗効果を口にした。

 ド軍らしいそつのない攻撃も戻った。2点リードの7回2死から大谷が四球で出ると、ベッツの2球目にリーグ2位タイとなる33個目の盗塁に成功。ベッツが鮮やかな右前適時打で還し、5点目を奪う攻撃に現地テレビ実況も「何て完璧な打順なんだ」と絶賛した。6月16日以来の出場のベッツは守備位置を遊撃から右翼へ替え、2番での出場は20年8月以来4年ぶりだった。「どんな形であれ、チームのために最善を尽くすだけだ」と誓った。大谷も「(ベッツが)いるだけで今日のように打線の厚みが全然違う。相手も嫌だろうし、いるかいないかで大きく違う。それくらいの存在」。2人で全5打点を挙げた。

 地区2位タイのダイヤモンドバックスとパドレスが猛追し、3・5ゲーム差に3チームがひしめく混戦は続く。シーズン49本塁打&44盗塁ペースとした大谷は、史上6人目の「40本塁打&40盗塁」については「1番なので盗塁で進むのも大きな仕事。その結果いければいいとは思うが、特にゴールは決めていない」。何よりも自身初のポストシーズン進出だけを見据えていた。(笹田幸嗣通信員)

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