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【甲子園】石橋 高校野球経験ない監督が取り戻した青春

スポニチアネックス / 2024年8月14日 5時1分

<聖和学園・石橋>7回を終えてベンチに戻る石橋・入江を出迎える福田監督(右)(撮影・岸 良祐)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第7日・2回戦 石橋5-0聖和学園(2024年8月13日 甲子園)

 【Hero's File】石橋の福田博之監督は、高校時代に野球部に所属しなかったという異色の経歴の持ち主だ。

 母校は石橋と同じ栃木県立の真岡。なぜ野球部に入らなかったのか。当時、父親が芳賀(栃木)の監督を務めており「息子があのレベルか、などと言われたら…。自信がなかった」。しかし、高校時代は一生に一度。「やっておけば…」と後悔も芽生えたが、今では「逆に(高校で)野球をやらなかったから、高校野球が素晴らしいと思える」と振り返る。

 宇都宮大で硬式野球を始め、生物教師として赴任した壬生、真岡、宇都宮北で野球部を強化した。いずれも進学校。指導方針は「いいところを伸ばせれば」。学業との両立のために短い時間でいかに効率良く練習するか工夫を続けた。

 自他ともに認める甲子園マニア。これまで夏の大会期間中は、時間ができれば夜行バスに飛び乗って観戦に訪れていた。その聖地で、ナインと歓喜の瞬間を迎えた。高校卒業から約40年。自身の「青春」を取り戻した。(遊軍・鈴木 勝巳)

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