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【甲子園】青森山田・佐藤洸 センバツ無安打の雪辱晴らした!低反発バット右打者1号 春から5発目で初

スポニチアネックス / 2024年8月14日 5時1分

<長野日大・青森山田>4回、青森山田・佐藤洸は左越え本塁打を放つ(撮影・岸 良祐)

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第7日・2回戦 青森山田9-1長野日大(2024年8月13日 甲子園)

 全速力でダイヤモンドを一周した。青森山田の1番・佐藤洸史郎(2年)が、4回1死から左翼ポール際へ5点目となるソロ。新基準バットへ完全移行した選抜から5本塁打目で、初めて右打者が架けたアーチだった。

 「打った瞬間に球場が盛り上がってうれしかったし、記録にも残って良かった」

 勝利しても悔し涙が止まらなかった姿はどこにもなかった。今春の選抜では大会前に右肩を痛め、全て代打からの出場。4打数無安打で、延長10回タイブレークの末に勝利した2回戦の広陵(広島)戦では、9回1死三塁でスクイズに失敗した。試合後の控室では歓喜する仲間から少し離れ、目を真っ赤にしながら顔を覆って泣いた。あの悔しさから5カ月。ケガも癒えてレギュラーをつかんで立った聖地で初安打が本塁打に。7回にも左翼三塁打して長打2本で甲子園を駆け回り、「大舞台で打てたことがうれしい」とヒーローインタビューで声を弾ませた。

 甲子園へ導いたのも佐藤洸のバットだった。弘前学院聖愛との青森大会決勝。0―2の6回2死満塁から決勝の逆転満塁本塁打を放った。大事な試合で“2戦連発”した不動の1番に、兜森崇朗監督も「今大会に懸ける思いは強い。練習した成果が出て良かった」と目を細めた。

 佐藤洸の他、橋場公祐主将(3年)ら青森山田リトルシニア時代に日本一を経験した仲間が10人ベンチ入り。「また先輩たちと日本一になりたい」と佐藤洸。再び全国の頂点に立つ鍵は頼れる2年生が握っている。(村井 樹)

 ◇佐藤 洸史郎(さとう・こうしろう)2007年(平19)4月17日生まれ、青森県出身の17歳。小1から野球を始め、青森山田中では青森山田リトルシニアに所属。青森山田では1年秋からベンチ入り。憧れの選手はヤクルト・塩見。50メートル走6秒2、遠投90メートル。1メートル75、68キロ。右投げ右打ち。

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