佐々木八段、藤井竜王に初挑戦権 竜王戦挑戦者決定3番勝負で広瀬九段に勝利

タイトル戦初出場を決めた佐々木勇気八段。一瞬、放心状態に（撮影・我満　晴朗）

　将棋の第37期竜王戦挑戦者決定3番勝負は13日、東京都渋谷区の将棋会館で第2局を行い、後手の佐々木勇気八段（30）が広瀬章人九段（37）を138手で下し、2勝0敗で藤井聡太竜王（22）＝王将含む7冠＝への7番勝負初挑戦を決めた。

　タイトル戦出場も初めてとなる佐々木。「藤井竜王との対戦は持ち時間の長い将棋（7番勝負は8時間）でかなり久しぶり。しっかり自分の納得いく将棋を指したい」と感極まる表情。

　17年には藤井の連勝記録を29で止め、今春のNHK杯でも連覇を阻んでいる。

　「どうやって藤井竜王に勝つかをぼんやり考えてきたが、今回の7番勝負で勝たなければならないと明確になった。それに向けて取り組みたい」と決意を示した。