【甲子園】智弁学園 魔曲・ジョックロックで9回勝ち越し、殊勲打の佐坂「絶対に負けるわけないと…」

＜健大高崎・智弁学園＞智弁学園のアルプス席応援団（撮影・大城　有生希）

　◇第106回全国高校野球選手権大会第8日・2回戦　智弁学園　2―1　健大高崎（2024年8月14日　甲子園）

　智弁学園（奈良）が2―1で春夏連覇に挑んだ健大高崎（群馬）に競り勝ち、2年連続の3回戦進出を果たした。

　1―1の同点で迎えた9回1死、三塁アルプススタンドからの魔曲「ジョックロック」に後押しされて途中出場の巴田琉碧（3年）が四球で出塁し、続く西川煌太内野手（3年）が左前打で続いて一、二塁。送りバントが相手の攻守に阻まれ、2死一、二塁となったが、ここまで4打数無安打だった佐坂悠登（3年）が健大高崎の最速154キロ右腕・石垣元気（2年）から中前適時打して勝ち越した。

　智弁和歌山は、前日13日の初戦、延長11回タイブレークの死闘の末に敗れたが、智弁学園は「魔曲」で見事に逆転勝ち。

　試合後、涙を見せた佐坂は「自分の中では日本一練習してきた自信があるので、絶対に負けるわけないと、絶対に優勝して帰るんやと。そういう気持ちで一戦一戦、戦っているので、健大高崎さんの分まで戦って優勝したい」と誓っていた。