古舘伊知郎 “ポスト岸田”報道に苦言「テレビはすぐ次の総裁は…って」 メディアの使命熱弁

古舘伊知郎

　フリーアナウンサー古舘伊知郎（69）が14日、TBS系「ゴゴスマ～GOGO！smile～」（月～金曜後1・55）にコメンテーターとして生出演し、岸田文雄首相（67）が来月の自民党総裁選への不出馬を表明したことに関連して、報道機関の責任に言及した。

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）問題や、派閥の政治資金問題などで、内閣支持率は低空飛行を続けてきた岸田内閣。首相は14日の会見で「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は、私が身を引くこと」と述べた。

　番組では、ポスト岸田について、総裁選出馬をほのめかしている石破茂元幹事長らの名を挙げた。次期総裁について見解を求められた古舘は「ちょっとその前に、本当に水を差して申し訳ないですけど」と前置き。「テレビはすぐ次の総裁は…って、“ポスト岸田”ってなるけど、会見で“自民党は生まれ変わらなきゃいけない”って何回も言いましたよ？岸田さん」と指摘した。

　「だけど、生まれ変わってないじゃないですか？そういう目で見ている国民もかなりいる。政治と裏金の問題でも、今後どう収支報告書を公開していくのか？使い道、出入りをどう見せるのも茶番になったし、政策活動費も手つかずで、店ざらしで終わった。だから、全然変わっていない」

　また、派閥問題にも言及した。「派閥は解消したけど、地下に潜って派閥のつながりはあるじゃないか？派閥が一概に全部悪いとは言わないけど」。あらためてメディアの使命について、「そこを見なきゃいけない、伝えなきゃいけないので、ポスト岸田ばかりでは厳しいなと思います」と訴えた。