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巨人・浅野翔吾「まさかヒーローになれるとは…メチャクチャうれしい」 今季初安打が決勝満弾

スポニチアネックス / 2024年8月14日 21時46分

<巨・神>初めてのお立ち台で緊張する浅野(左)を盛り上げる戸郷(撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人4―0阪神(2024年8月14日 東京D)

 巨人の浅野翔吾外野手(19)が14日の阪神戦(東京D)で「8番・右翼」に入って先発出場。開幕から出場5試合13打席目で放った待望の今季初安打が先制&決勝の満塁アーチとなった。

 0―0で迎えた4回、2死満塁の場面で入った第2打席で相手先発左腕・及川がカウント1―1から投じた3球目、外寄りのスライダーを捉えた打球が左翼スタンドに突き刺さった。

 昨年8月18日の広島戦(マツダ)で放ったプロ1号以来362日ぶりとなるプロ2号が満塁弾で、本拠・東京ドームでの初アーチ。チームにとっても今季初のグランドスラムだった。

 3番・坂本から始まったこの回、2死走者なしから大城卓が四球を選び、モンテスの左中間フェンス直撃二塁打、門脇の四球で築いた満塁のチャンスで2022年ドラフト1位で入団した若武者が放った衝撃的な一発に、浅野をスタメンに抜てきした阿部慎之助監督(45)もベンチで破顔一笑。うれしそうに拍手を繰り返していたが、エースの戸郷翔征投手(24)が自身初の2試合連続完封で浅野にもらった4点を守り抜いた。

 試合後、最初にお立ち台へ上がった戸郷が「いやもう浅野さんが打っていただいたんで。もうこれは完封するしかないぞと先輩の意地で頑張りました」と口にすると、ベンチでその様子を見守っていた浅野はうれしそうに照れ笑い。

 その後、自身初となる東京ドームでのお立ち台に上がると「まさかヒーローになれるとは思ってなかったんで。メチャクチャうれしいです」と人懐っこい笑顔がはじけた。

 2死走者なしから先輩たちがつないで、つないで満塁で回ってきた第2打席。「あの本当に…あの…絶対に…詰まってでも…あの………捕れないところに落として1点取りたいと思っていたので。それで短く持って打った結果が、あの…いい形になったので。もう、最高の結果だったかなと思います」と慣れないお立ち台で初々しく振り返った。

 「満塁だったんで、短く持って。あの…エンドランのような。あの…来た球を振ってやろうっていう気持ちで打席に立ってました」。

 今季13打席目で飛び出した待望の初安打が満塁弾。「あの…開幕1軍にいさせてもらって。スタメンでも使ってもらって。全く打てずに迷惑ばかりかけてたので。あの…2回目の昇格で…初ヒットが、ホームラン打てたっていうのはメチャクチャうれしいなと思います」。

 今季はプロ2年目で初の開幕1軍メンバー入りを果たしたが、3試合に出場して10打席に立つも9打数無安打と結果が出ず、4月8日に出場選手登録抹消。「3番・中堅」に定着していたヘルナンデスの左手首骨折というアクシデントで12日に再登録されたばかりだった。

 10代での満塁弾は、巨人では2008年4月6日の阪神戦(東京D)で放った坂本勇人以来16年ぶり2人目。NPBでは16人目で、19歳8カ月での達成はセ・リーグ4位の年少記録となった。

 阿部監督も「いやぁー…ビックリしました。打った瞬間はどうかなと思ったんですけどね、角度は良かったんですけど、ね、でもまぁ、完璧なホームランでしたね」と振り返った一発。

 浅野は、4カ月間の2軍生活を振り返りながら「ファームでも、あの…全然打てなくて。たくさんの方に支えてもらいながら。常に自分が感謝する立場だったんですけど、きょうみたいに打つことによっていろんな方に自分が感謝される立場になれると思うんで。後半戦はたくさんの方に感謝されるように頑張りたいなと思ってます」と最後は歯切れ良く、すがすがしい表情で今後の活躍を誓っていた。

 

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