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赤星憲広氏 及川の痛恨満塁被弾は2死から大城卓に与えた四球が分岐点…浅野は入ってくる球を狙っていた

スポニチアネックス / 2024年8月15日 5時17分

<巨・神>4回、浅野(左)に満塁弾を浴びた及川(撮影・島崎 忠彦)

 ◇セ・リーグ 阪神0―4巨人(2024年8月14日 東京D)

 スポニチ本紙評論家の赤星憲広氏(48)は浅野に満塁弾を浴びるまでの及川の心理状態に迫り、勝負の9連戦を3勝6敗で終えた現状を踏まえ「先発投手陣の再度の奮起」を逆転優勝の条件に挙げた。 (取材・構成=畑野 理之)

 【赤星憲広 視点】4回2死から大城卓に与えた四球が分岐点だった。2ストライクと追い込みながら4球連続のボール球。及川の心情を推測した。

 赤星氏「“やってしまった”と思っただろう。次打者のモンテスにも初球ボール。もう四球は出せないから2球目ツーシームが甘くなり二塁打された。それでも、あわやホームランがフェンス直撃となり“危なかった”“助かった”と思って門脇を迎えればよかったが、門脇には前の打席で中前打を打たれており、今度は“打たれてはいけない”で四球を出した。この7番打者で切っておきたかっただけに、満塁とした四球が本当に痛かった」

 浅野には初球は外角カットボールでストライク、2球目は外角直球でボール。3球目のスライダーを左翼席に運ばれた。

 赤星氏「浅野の1球目と2球目の見逃し方が明らかに違っていた。カットにはスゴく反応していたが、外角だったから見逃した。逆に真っすぐにはまったく反応しなかった。1打席目も2ボールからのカットを遊ゴロだったように、浅野は入ってくる球種を待っていたのだと思う。大事な一戦、2死満塁、あの状況で及川にそれを感じろというのは難しい。大城卓に四球を与えるまでは、むしろ戸郷よりも状態がよく見えていただけに、及川には悔いが残るし、もったいない投球だと思う」

 6日から始まった9連戦はヤクルト、広島、巨人に1勝2敗ずつの3勝6敗。自力優勝の可能性が再び消滅した。

 赤星氏「4連投を回避した桐敷に代表されるように救援陣はよく頑張っているものの、疲弊は否めない。さらに、“さあ、ラストスパートだ”とは言いづらい。それより先発投手陣が奮起しなければならない。9連戦で白星がついたのはビーズリーと高橋、そして救援の石井。才木は2度、村上と大竹も勝てていない。その負担が救援陣に回ってきている。対照的に戸郷は広島、阪神と続けて完封した」

 首位・広島と4差、2位・巨人には3差。まだ決して諦める数字ではない。先発陣が状態を上げることで打線との歯車、そして救援陣にも相乗効果が生まれるとした。

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