1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

広島・菊池 ピースナイターで逆転サヨナラ弾!「感無量です」出た“最高のピース”

スポニチアネックス / 2024年8月15日 5時48分

<広島・DeNA>ピースナイターで劇的アーチを放った菊池、平和への祈りも込めて笑顔でピース(撮影・長嶋 久樹)

 ◇セ・リーグ 広島4―3DeNA(2024年8月14日 マツダ)

 広島・菊池涼介内野手(34)が14日のDeNA戦(マツダスタジアム)で、チームの窮地をバットで救った。2点劣勢の9回1死一、二塁で、左翼へ起死回生の逆転サヨナラ7号3ラン。7回にはプロ野球史上78人目の通算300二塁打を達成しており、自身9年ぶり2本目の劇弾で節目の記録を自ら祝った。チームは今季3度目のサヨナラ勝ちで、2カード連続勝ち越し。首位を堅持し、2位・巨人との1ゲーム差を死守した。 

 快音を発した白球が左翼席へ吸い込まれると、お盆の本拠地は割れんばかりの大歓声に包まれた。2点を追う9回1死一、二塁で、菊池が起死回生の逆転サヨナラ7号3ラン。ナインから手荒い祝福を受けると、新井監督は熱い抱擁でヒーローを出迎える。お立ち台で声をはずませた。

 「感無量です。うまく(バットに)乗せられたかなという感覚が残っていた。特別な日にこういう形で終われて本当にうれしい」

 先頭・小園が左翼線二塁打を放ち球場のボルテージが大きく上がった中での一撃。カウント1―2と追い込まれながら、DeNA・森原の甘い直球を逃さず振り抜いた。15年5月22日のヤクルト戦以来、9年ぶり自身2本目の劇弾だった。

 直前の打席では節目の一打も放っていた。7回2死から山崎の直球を強振。痛烈な打球で三塁線を突破した。プロ野球史上78人目の通算300二塁打。広島では5人目でも、通算1625試合目での達成は、前田智徳の1655試合を抜いて球団最速となった。

 「体が元気だしね。歴代の監督、コーチの方々や、寒い日も暑い日もサポートしてくださった裏方さん、皆さんに感謝したい」

 歓喜のお立ち台で発した「特別な日」には、もう一つの思いを込めていた。9連戦の最後となった14日は野球を通じて世界平和を訴える17回目のピースナイター。広島在籍13年目を迎えた名手は「野球ができる喜び」を改めてかみしめる。

 「このチームに来て(平和の尊さを)しっかり学んできたつもり。そういう日に、こういう勝ち方ができて良かったな…と思う」

 劣勢を最終回に跳ね返して2カード連続勝ち越し。節目の記録を自らの劇弾で祝い、今季3度目のサヨナラ勝ちを呼んだ菊池を、新井監督は「最高の結果で応えてくれた。特別な日に、超満員のファンの方々に劇的な勝ちをお見せできて、良かった」と絶賛した。

 今季最多タイ貯金13で首位の座を堅持し、2位・巨人との1ゲーム差を死守。16~18年のリーグ3連覇を知る34歳は力を込める。

 「(この1勝は)大きいね。後半戦に入って、監督が目指している(チーム)一丸の形になってきているんじゃないかなと感じる」

 重みのある発言。この先の戦いに期待と楽しみが大きく膨らむ。 (江尾 卓也)

 ≪17回目のピースナイター≫野球を通じて世界平和と核廃絶を訴える「ピースナイター」がDeNA戦で実施された。17回目。5回終了時には、来場者に配られたピースナイター新聞で球場が緑色に染まった。始球式には男子400メートルハードルの日本記録保持者で、広島市出身の為末大氏(46)が登場。被爆3世の同氏はワンバウンド投球に苦笑しつつ「カープは広島の復興と平和への願いに関係する球団。こういう機会に投げられてうれしい」。広島ファンでもあり「カープが勝っていると元気が出る」と今季の躍進を期待した。ちなみにピースナイターのサヨナラ勝ちは3度目で、サヨナラ弾は初となった。

 ≪広島では前田智徳以来19年ぶり5人目の300二塁打≫

 ▽菊池(広島)通算300二塁打 14日のDeNA19回戦(マツダ)の7回に山崎から左越えに放って達成。プロ野球78人目。初二塁打は12年7月10日の巨人戦で内海から。広島選手の到達は、05年の前田智徳以来19年ぶり5人目ですべて生え抜き。通算二塁打では衣笠祥雄の373を筆頭に山本浩二372、前田智徳353、野村謙二郎313に次ぐ記録となった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください